7月30日放送の「がっちりマンデー!!」では新企画「名前がついて○○式ビジネス」を放送!
最初に放送されたのは神奈川県横浜市金沢区にある山田工業所で作られている「山田式中華鍋」。
昭和32年から中華鍋を専門に製造している、日本で唯一の叩いて中華鍋を作っている会社です。
「山田式中華鍋」の名前の由来は?
会社を経営しているのは「山田豊明」社長。
この名前から「山田式中華鍋」と名がついたのですが、こちらは会社が付けたものでは無くお客様が付けてくれたもの。
その証拠に会社のパンフレットには「山田式中華鍋」の名は一切ありません。
山田社長いわく、「お客様が付けてくれた名前は悪い気がしない」との事です。使っている人にそう呼ばれるほど本当に良い商品だという事がこのエピソードからうかがえます。
「山田式中華鍋」の作り方
一般的な中華鍋はプレス式で製造されており、一枚の厚い金属板を金型にはめてプレスして作られます。
しかし「山田式中華鍋」はプレス式では無く、「打ち出し式」で作られています。
鉄板を型でくりぬき台に固定してひたすら機械で叩いて中華鍋の形を作っていきます。
40分で4,000~5,000回、大きな鍋だと10,000回も叩くそうです。
機械で叩くとは言え中華鍋の形を作るには微調整が必要、職人さんの技が光ります。
「山田式中華鍋」が選ばれる理由
「打ち出し式」で作られている「山田式中華鍋」は他の中華鍋と比べて何が良いんでしょうか?
まず鉄を叩く事によって鉄の中の空気が抜けて密度が凝縮し、硬くて強くなります。
強いという事は鉄の厚みも薄くて大丈夫ですので薄く作る事によって重さも軽くなります。
つまり、「強いから長持ち、薄いから火が通りやすい、軽いから鍋が降りやすい」と3拍子揃ったとても使いやすい中華鍋なんです。
横浜中華街では「山田式中華鍋」が主流
横浜中華街のほとんどのお店では「山田式中華鍋」が使われてます。強力な火を使い短時間で仕上げる中華には「山田式中華鍋」が欠かせないそうです。
また、もう一つ「山田式中華鍋」には大きな特徴があります。
打ち出し式なので、叩く事によってできた鍋の凹凸に油が溜まり、鍋全体に油を均等に広げることが出来ます。
油を使う事が多い中華料理にとってはかなり良いポイントです。
また、炒め物が多い広東料理には浅め、煮込み料理が多い四川料理には深めとシェフの細かいオーダーにも対応。
一般用・プロ用合わせて毎日300個の中華鍋を製造しているそうです。
感想&まとめ
山田社長が言うには「叩いて中華鍋を作っているはウチだけ」。
確かに手間がかかる作業ですからあえて今からやろうと言う会社は無いと思います。
そんな他には無い山田式中華鍋だからこそ他社との競争が無く、安定して売れ続けているのも納得です!
本当に良いものを追及していけばお客様に選ばれる商品を作ることができ、競争が無い市場で一人勝ちができる。まさにこれはブランディングに成功した良い例だと思いました♪
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