10月22日放送の「がっちりマンデー!!」でユニクロの弟ブランド「GU(ジーユー)」を特集!
GU(ジーユー)はユニクロが作ったもう一つのアパレルブランド、店舗数374店舗・年商1900億円の一大ブランドです。その成長速度は本家であるユニクロ以上、ユニクロが500億円を達成するのに12年かかったのに対して6年で達成してしまいました。そんなGU(ジーユー)の戦略とはなんなのでしょうか?
→GU(ジーユー) 会社概要 | ファッションを、もっと自由に。
目次
ユニクロとGU(ジーユー)の違い
ユニクロ
・高品質、高機能でベーシックファッションを中心に展開
・高品質商品をたくさん在庫している
・商品を棚に畳んで並べる
GU(ジーユー)
・トレンドを踏まえたファッションアイテムを提供
・トレンドアイテムを短期間で売る
・ハンガー掛けが多い、175店舗にセルフレジを設置
GU(ジーユー)ではトレンドアイテムを扱っているので在庫リスクが少なく、また商品のディスプレイや会計の部分にも人手がかからないのでその分ユニクロよりも安く商品を提供することが出来ます。例えば女性用のスキニージーンズはユニクロでは3990円なのに対してGU(ジーユー)では1490円、半額以下で商品を提供できるのもこの違いから生まれてくるものだそうです。
トレンドを先取りする商品開発の現場
六本木ミッドタウンにあるGU(ジーユー)の本社ではテレビ会議システムを使ってロンドンと会議をしていました、こうして流行の発信地であるロンドンやヨーロッパに社員を派遣して最新のトレンドを常に探っています。
GU(ジーユー)では会議が頻繁に行われていて1シーズンで100回以上もの会議を行います、少人数で徹底的に会議をしてデザインを決めているそうです。
細かいデザインの修正
ロンドンやヨーロッパのデザインを取り入れてトレンドに乗ることが出来ても日本人が着にくい服では意味がありません。GU(ジーユー)では海外のデザインをそのまま商品にするのではなく日本人の体形に合わせて細かく修正を行ってデザインを決めていきます。番組で紹介されたフィッティングの作業風景では1日で100着以上の試作品を試着していました、モデルさんもデザイナーさんも大変ですね。
各色検討会(かくしょくけんとうかい)
GU(ジーユー)では最も大事な会議として「各色検討会」という会議が開かれています。各部署の責任者と役員が集まって各アイテムの責任者が作りたい商品と数量をプレゼンする会議なのですが、扱うアイテムが膨大な数に及ぶため1日では終わらず数日かかってしまうそうです。この会議で承認されたアイテムが最終的に店頭に並ぶ事になるのです。
GU(ジーユー)商品開発のポイント
GU(ジーユー)が一番重要視しているのは「作る数」です。扱う商品がトレンドに乗った商品なのでブームが去ると急激に売り上げが落ちてしまいます。作りすぎると在庫が余るし、作らなさ過ぎても売上が上がらない、需要と供給が限りなくイコールになる事を心掛けています。しかし簡単な事では無いのでGU(ジーユー)ではいつでも追加生産できるように生地だけを用意して売れているアイテムを準備する用意を常にしています。また、商品を作る際には値段を先に決めてからデザインする事で商品を安く提供するようにしています。
柚木治(ゆのきおさむ)社長のお仕事
GU(ジーユー)本社は1千坪もあるワンフロアのオフィス。間仕切りが無いので気軽に他部署と意見交換が出来るので社員の皆さんは働きやすい環境と仰っていました。同じフロアに柚木社長もデスクを構えているので気軽に社長に意見を求める事も可能です。柚木社長は元商社マンでファッション業界とは無縁の出身です、そのためまずは人の話を充分に聞いてから意見を言う事を心掛けているそうです。
ぷらっと現場視察
柚木社長は週に一度は現場視察を行っています。目的は社員の働き方やお店のレイアウトを見に行くのではなく、
どの場所にお客さんが集まっているかを探ります。人が集まっている場所はオシャレな人が興味を持つアイテムがあるという事。データでは売れているか売れていないかしかわかりませんが、売れていなくても人が興味を持つアイテムを知る事が出来れば戦略に生かせるかも知れないとの事です。また社員に良く聞く質問は「好きな色」。色の好き嫌いは真実の声、社長相手だから建前を言おうとしても好きな色に関してはその人の本当の意見を聞くことが出来ると言うのがその理由です。
感想&まとめ
私の家の近くにも大きいユニクロがあってGU(ジーユー)も併設されていますが、違いがあまりわからなかったというのが正直なところです。ユニクロ=ベーシック、GU(ジーユー)=トレンドという図式がわかればなるほどという感じですね。ユニクロ柳井社長の哲学「世の中やお客さんのため」という言葉を柚木社長は良く聞かされるそうですが、巨大なチームがひとつになるには「お客さんのため」が欠かせないとの事。企業はやはり消費者や世の中の事を考えないと大きくなれないんですね、勉強になります♪