7月16日放送の「がっちりマンデー」では、今売れている日本酒 獺祭(だっさい)を製造販売している旭酒造を特集!
今回のゲストは旭酒造株式会社会長「桜井 博志」氏。
山口県の無名の酒蔵がどのようにして年間売上108億円の獺祭を作り上げたのか?非常に気になります!
桜井博志会長の経歴
1984年 34歳で旭酒造の社長に就任した桜井博志会長。
会社を継いだ当時は山口県でも下から数えた方が早い規模の酒蔵でしたが、高くても美味しいお酒を造ればきっと売れるという信念の基に作られたのが純米大吟醸酒「獺祭」。
しかし、地元山口では日本酒なんて安くて酔えれば良いという風潮が強く、全く売れなかったそうです。
1990年、販売先を探すために全国へ営業を行うと意外な所で獺祭が売れ始めました。
それは東京都。東京都に住んでいる山口県出身の方に口コミで広まり、そのうち日本酒マニアにも口コミが広がり現在の人気に繋がりました。
そんな獺祭の年間売上は約108億円、日本酒業界全体の売上が低迷している中で驚異の売上を誇っています。
日本酒造りが趣味
今ではあまり現場に入らない桜井会長ですが、昔は頻繁に作業工程を覗いていたようです。
番組内ではにおいが気になった樽から出来た獺祭のチェックをしている桜井会長の姿が放送されていました。
そんな桜井会長のご自宅は本社の12階、出勤5秒で会社にいける状況ですが日本酒造りが趣味の桜井会長は他の事に時間を取られたくないという考えから本社に自宅を作ったそうです。
日本酒に対する強いこだわりが感じられるエピソードです。
杜氏がいない理由とは?
天才杜氏の頭の中では長年の経験や勘が数値化されていますが、桜井会長はそれを頭の中では無くデータ化して蓄積しようと考えました。
そうすれば天才杜氏がいなくてもデータさえあれば同じことができるのではないかという事です。
会長自身は獺祭の味が安定しているとは思わないそうです。7割くらいの出来であれば安定させる事も可能ですが、ちょっとくらいブレたとしても常に美味しいお酒を追及していきたいとお話されていました。
美味しいお酒ができたデータを参考にしてブラッシュアップしていけばさらに美味しいお酒が出来る可能性が広がるわけですから、ここにも桜井会長のこだわりが垣間見えます。
獺祭の売り方にも会長のこだわりが!
獺祭は作り方だけではなく売り方にもこだわりがありました。
営業マンが1軒1軒のお店をチェックして、ラベルを直したり賞味期限を見て古い獺祭が売られていないかをチェックします。
ちなみに獺祭を美味しい状態で販売できないお店には商品を卸さないという徹底的なこだわりです。
ここには桜井会長の高くても美味しいお酒を造ればきっと売れるという信念が息づいていると感じました。
感想&まとめ
獺祭という徹底的にこだわったブランドを築き上げてきた桜井会長のこだわりには目をみはるものがありました。
無名の山口県の酒蔵が今や世界的にも有名なブランドへ上り詰めた理由が何となくわかった気がします。
商品に対するこだわりが人を惹きつける事になり、それが成功へとつながっていく良い事例だと勉強させられた桜井会長のお言葉でした。
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