10月1日放送の「がっちりマンデー!!」では糸井重里さんが社長を務める「株式会社ほぼ日(ほぼにち)」を特集!
コピーライターとして一世を風靡した糸井重里さんの個人事務所からスタートした会社です。今までは「東京糸井重里事務所」として運営を続けていましたが、2016年12月1日から「株式会社ほぼ日」と社名変更。今年の3月にはジャスダックに上場して話題になっています。
ここ最近「ほぼ日」というキーワードで糸井さんが出演しているテレビ番組を見る事があったので、糸井さんが会社を起ち上げたんだと思っていましたが実は19年前から会社はあったそうです。社名を変更して上場したのが最近だからメデイアに取り上げられやすくなり世に出てくることになったのでしょうね。
ほぼ日刊イトイ新聞
「株式会社ほぼ日」が運営している情報系のインターネットサイトです、その特徴としては広告が全く表示されない事。通常の情報サイトを運営している企業では多くのアクセスを集めて広告収入を上げる事が収益源となっているものがほとんどですが、「株式会社ほぼ日」では広告収入ではなくサイトで紹介したオリジナルグッズの販売で上げた物販収入で経営が成り立っています。
年間収入は約37億円、そのうち26億円は「ほぼ日手帳」と呼ばれるヒット商品の売上げです。サイトにアクセスを集めてグッズを販売するという戦略にはあるキッカケがあったそうです。「野球場のイメージで3万人が集まれば何でもできると思った」と語る糸井さん、簡単に3万人のアクセスを集める事は出来たがその人たちに物を売る事はかなり難しかったそうです。ある時自分達が着るために作ったTシャツを試しにサイトで紹介して販売し、約3000枚の売り上げが上がった事がキッカケとなり今の「株式会社ほぼ日」のスタイルが出来上がりました。
文章へのこだわり
一行の文字数は27文字以内
「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトは全て一行27文字以内で構成されています。これはコピーライターである糸井さんが目をあまり横に動かさなくても読める文字数が27文字以内だったことから生まれたルール。横に目を動かす事なく縦方向にスムーズにスクロールさせながら文章を読んでいけるのでより言葉が伝わるのでしょう。
相槌をあえて残す
インタビュー記事では「ああ」、「はい」、「うん」などの相槌は普通は削られていますが、現場の臨場感やリズムを出すためにあえて残しています。相槌を入れた方が良いと思った文章には実際には言っていなくてもあえて相槌を入れるケースもあるようです。
正直が一番
「大ヒット」や「バカ売れ」などの実際とは違う誇張したキーワードは使いません。実際に思ったことや使った感想などを正直に書く事が読者を惹きつけます。物販の世界ではどうしても誇張したキーワードを使いたくなりますが、この正直さがファンの読者を作るヒミツかも知れません。
これらは全てコピーライターとして活躍した糸井さんのこだわり。コピーライターとして広告に関わってきたからこそ文章を読む人たちの事を考えてサイトを運営できたのだと思います。
一番のヒット商品「ほぼ日手帳」
「株式会社ほぼ日」と言えば「ほぼ日手帳」と言っても過言では無いほどのヒット商品です。使用する紙の素材やレイアウトに細かくこだわった手帳は使う人の事を考えて細かく作られており、また毎年行われるイベントでユーザーの意見を集めて次の年の手帳に活かす事も行っています。
また、「ほぼ日手帳」ならではの特徴と言えばデイリーのページ下にあるコラム、ほぼ日刊イトイ新聞の記事から抜粋されたキーワードが365日分掲載されています。このコラムはただ掲載されているのではなく、新入社員がうつになりやすい5月には前向きな言葉を選ぶなど季節や時期に合わせて細かくどの記事をどのページに入れるかを検討しています。
ほぼ日手帳 2018 avec ほぼ日 オリジナル original 月曜はじまり 1月はじまり A6 手帳 本体
感想&まとめ
「株式会社ほぼ日」、最近よく聞く社名ですが19年前からあったとは初耳でした。最初はサイトを作ってファンを増やす事が目的だったと思いますが、グッズが売れたことによって「サイトでのファン作り→オリジナルグッズの販売」という公式が出来上がったのでしょうか。いずれにしても他にないような商品でファンが欲しいと思う商品を作り続ける事はかなり大変な作業だと思います。糸井さんの会社のコンセプトは「やさしく・つよく・おもしろく」、オリジナルな発想を持った商品でこれからも面白い事をやってくれる事を期待します♪