10月15日放送の「がっちりマンデー!!」では「あの会社は今」としてアパガードの「サンギ」を紹介。
株式会社サンギと言ってもあまり馴染みは無いとは思いますが、1995年に放映された「芸能人は歯が命」のCMで有名な歯磨き粉のアパガード。そのアパガードを製造販売している会社が株式会社サンギです。CMで大ブレイクした翌年のアパガードの売上はなんと140億円、最近CMは見なくなりましたが今でも高機能歯磨き粉の世界では40%のトップシェアを誇っているそうです。
発売開始の1985年の発売以来この分野では常にトップシェアを守っているのでもうCMを打つ必要もないとの事です。
ハイドロキシアパタイトって?
アパガードが売れた最大の理由はサンギが特許を持っていた「ハイドロキシアパタイト」という成分。人間の歯はエナメル質と象牙質で構成されていますがその主な主成分がこのハイドロキシアパタイトです。ハイドロキシアパタイトが含まれた歯磨き粉で毎日歯を磨く事で歯のエナメル質や象牙質を再形成してくれるのがアパガードの仕組みです。この特許はサンギ創業者である佐久間会長が貿易会社を始めた時にある特許を見つけたのがキッカケです。NASAでは宇宙飛行士が宇宙から帰ってきた時に歯がボロボロになるのを防ぐためにマウスピースにハイドロキシアパタイトを入れた物を使っていました。そのハイドロキシアパタイトの特許を見て歯磨き粉に入れれば売れると思った佐久間会長がNASAから特許を買い取って開発したのがアパガードだったのです。
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新しいハイドロキシアパタイトの活用
サンギでは創業以来40年にわたってハイドロキシアパタイトの研究を続けています。その一つが「アパサイダーC」、ハイドロキシアパタイトと銀を混ぜたモノですが、ハイドロキシアパタイトの物と物を引っ付けやすくする性質と抗菌作用のある銀を混ぜた物質です。このアパサイダーCは除菌シートなどに使われますが、ハイドロキシアパタイトは元々身体の抗生物質なので安全性が高い事で全国のメーカーから引き合いが殺到しているそうです。
パウダージェットディポジション
こちらはサンギが開発した世界初の技術でハイドロキシアパタイトを物に吹き付けてコーティングするという機械です。人間の歯にハイドロキシアパタイトを吹き付けてコーティングしてさらに色まで変えることができます。いままでは1ヶ月以上治療して落としていた歯の色もたった一回の治療で好きな色に出来ると言う画期的な技術です。2年後の製品化に向けて現在も開発中の機械です。
感想&まとめ
発売から40年以上たった今でも売れ続けているなんてものすごい商品ですね、ただの歯磨き粉と思ったら大間違いです。しかもアパガードが売れたことに満足せずにハイドロキシアパタイトを研究し続けているサンギさんの会社としての姿勢も好感が持てますね、こういう経営が会社を長く存続させる秘訣だと思います。番組で紹介していたパウダージェットディポジションも本当にスゴイ技術です。歯医者は何回も通わなければいけないのが面倒でなかなか行く気になれませんが、一回で済むのであれば多少値段が高くても行く気になりますね♪
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