10月15日放送の「がっちりマンデー!!」では「あの会社は今」としてポケベルの「東京テレメッセージ」を紹介。
昔は誰もが持っていた「ポケベル」。1996年当時は全国で1200万人以上が利用していたポケベルですが現在では利用者が1500人とほとんど誰も利用しないサービスとなってしまいました。東京テレメッセージさんと言えば一世を風靡したそのポケベルを販売していた会社。そんな東京テレメッセージさんはポケベルを使った最新ビジネスで今もがっちり儲かっていました!
ポケットベル 通称「ポケベル」
ポケベルには一台一台電話番号がついており、公衆電話などから端末に番号を送ることが出来ました。当時は数字しか送れなかったのですが事前にメッセージの内容を決めておけば連絡が可能でした。1は電話ください、2は戻ってきてください、数字の語呂合わせもあって0833=オヤスミ、14106=アイシテルなど色々なメッセージがやり取りされていました。当時から携帯電話はあったのですが、端末も通信量も非常に高かったので月々2000円ほどでメッセージが送れるポケベルが大流行したのです。
ポケベル電波を使った防災ラジオ
そんな東京テレメッセージさんが現在販売しているのがポケベル電波を使った防災ラジオです。普通のラジオとしても勿論使えますが、自治体から発信された注意報や警報を受信して音声で読み上げてくれる機能もついています。自治体からの情報を表示してくれる機械は他にもありますが、東京テレメッセージさんの防災ラジオの最大のウリは周波数にありました。
最強の周波数 280MHz
最大の特徴はポケベル電波を使っている事、電波を使うサービスにはそれぞれどの周波数を使うかが決められています。FMラジオは76~95MHz、スマホは800MHz以上、そしてポケベルは280MHzの周波数を使うように法律で決められています。この280MHZの電波はスマホよりも遠くに電波を飛ばせてFMラジオよりも屋内に入りやすい、まさに最強の電波なのです。
アンテナ1本で東京23区をカバー
現在、東京電力本社にあるタワーの170mあたりにポケベル用のアンテナが1本設置されています。本当に小さなアンテナ1本ですが、このアンテナだけで東京23区を全てカバーできるという事ですので驚きです。スマホであれば何百もの基地局が無ければ電波が届かないのでアンテナの設置に費用がかかりますが、ポケベル電波であれば少ない費用でアンテナを設置する事が可能です。
防災ラジオの売上は?
ポケベル電波を使った防災ラジオのお値段は1台17500円と少々高いですが、現在では全国25の自治体で採用。他にも10の自治体と契約済みという事ですからまだまだ伸びていく可能性が十分にあります。2007年から発売を開始して今までで約11万台の防災ラジオを販売してきました、2016年度の売上は約19億円という事ですからこれはかなり儲かっていますね。
感想&まとめ
ブームはいつかは去りゆくものですから会社を存続させていくにはひとつの事だけでは無くあらゆるリスクを想定して新商品の開発などに力を入れていかなければなりません、東京テレメッセージさんは「ポケベル電波」という最強の武器を活かした防災ラジオで今でも順調に会社を続けていました。自分達が持っている強みは何かという事を今一度良く考えて新しいビジネスチャンスを見つけていきたいものです♪
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