7月22日放送のがっちりマンデー!!では「新企画!意外な億ヒット」を特集!
様々な会社を取材してきた中で出てきたとびきりの儲かりワードは「億」。
製品を作った数が何万個ではなく何憶個も作ったのであれば、かなり儲かっているに違いありません。
最初に紹介されたのは「キクロン」、今やどの家庭の台所にもあるナイロンたわしを作っている会社です。
キクロン株式会社
和歌山県和歌山市にあるキクロンの一番の儲かり商品が「キクロンA」、スポンジとたわしを貼り合わせタイプのスポンジたわしです。
1960年の発売から7億2500万個の売上、他の商品の販売も行っていますが年間売上は約24億円にも及びます。
世界初のナイロンたわし「キクロンA」
1950年代の和歌山県海南地域は、たわしの原料であるシュロの栽培が盛んだったため、たわしの一大産地として発展してきました。
1960年代になると液体洗剤が登場しスポンジが急速に普及、しかしスポンジには手強いコゲが取れないという弱点がありました。
そこでキクロンがスポンジとたわしを世界で初めて貼り付けた「キクロンA」を販売し大ヒット、1976年には台所製品として日本初の累計販売数1億個を達成しました。
特殊な接着剤と接着法
スポンジのポリウレタンとたわしのナイロンは接着するのがとても難しいのですが、キクロンでは特殊な接着剤と接着法でナイロンとポリウレタンを貼り合わせています。
まずは特殊な接着剤をナイロンにまんべんなく吹き付けてから、ポリウレタンの層と合わせて24枚まとめてプレスします。
プレスが完了したら縦横に切って完成、1日5万個、月で100万個以上の「キクロンA」を製造しています。
キクロンAの特徴は耐久性
「キクロンA」の価格は1個200円、現在スーパーなどで売られている5個入り100円のナイロンたわしとの最大の違いは「耐久性」にありました。
キクロンではポリウレタンの原料を独自に配合して、伸縮性の高い丈夫なスポンジを製造しています。
普通のナイロンたわしは引っ張ると約7.2kgの力でちぎれてしまいますが、「キクロンA」は倍の約14.4kgまで耐える事ができました。
感想&まとめ
1個200円で累計7億2500万個という事は、「キクロンA」だけで約1450億円の売上を稼いだ計算になります。
普段何気なく使っているナイロンたわしも、やっぱり最初に作って販売した会社は成功していました。
ビジネスはその創造者が一番恩恵を受けるもの、やっぱり先見の明が大事なんですね♪
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