7月9日に消費者庁から「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」で有名な「ガンホー」に対して不当景品類及び不当表示防止法に基づく措置命令を発表しました。
最近のスマホゲームは課金ありきのゲーム性となっていますが、今回「ガンホー」はユーザーに対して不当な表示や情報を公開して課金を促進させた行為を行ったため措置命令を受けました。
ユーザーに課金させるためには何をしても構わないのか?ソーシャルゲームのモラルを逸脱した行為に、ついに消費者庁も動き出したようです。
ガンホーが行った行為とは?
詳しくは消費者庁から出された措置命令の詳細をご覧ください。
→ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について(PDF)
まとめると、13体究極進化をするといって通常5個の魔法石で回せるガチャを1回10個にして行ってユーザーの課金を煽り、実際は13体のうち2体しか究極進化できなかったというもの。
また同社が出している「ディズニー マジックキングダムズ」ではまとめ買いがお得という形でユーザーに課金を煽ったが、実際はまとめ買いしない方がお得だったというもの。
「パズドラ」に関してはインターネットで放送された番組で公言されたにも関わらず、その約束が果たされなかったという悪質なものでした。
ガンホーの措置命令に対する態度は?
当社が提供する一部のオンラインゲーム(「パズル&ドラゴンズ」等)に関する過去の表示について、本日、消費者庁から不当景品類及び不当表示防止法に基づく措置命令を受けましたので、ご報告いたします。
当社といたしましては、オンラインゲームに関する商品説明表示及びインターネット上の生放送中における発言内容の一部につきまして、ユーザーの皆様に誤解を招き得る表現があったことを受け、ゲーム内の仕様を変更するなど、ユーザーの皆様を最優先に考えた補償措置を実施した上、直ちに当該表示について消費者庁に自主的に報告し、同庁に対しても真摯に対応してまいりました。
しかしながら、結果的にこのような事態に至ったことにつきまして、関係者の皆様に大変ご迷惑とご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。
引き続きユーザーの皆様に安心して当社のサービスをお楽しみいただくため、商品説明表示及びインターネット上の生放送に関する社内のチェック体制を改めて見直した上で、細心の注意を払って運営して参る所存です。
また、今回の措置命令による業績への影響は軽微であると認識しております。
引用元:日本経済新聞ニュース
この文章を要約すると…
消費者庁から措置命令を受けましたが、ユーザーには充分な補償を与えました。ですからこれからも「ガンホー」は儲かり続けますので株主の方はご安心ください、と言った所でしょうか。
いや~、ユーザー完全になめられてますね。「ガンホー」が大切なのは「ユーザー」ではなく「株主」なんですねw。
正直、最後の一文はユーザーに対する冒涜としか思えない一文ですね。
措置命令に対するユーザーの反応は?
ガンホーからの詫び石はまだかな(^ω^)
— なべち (@emyu3da) 2017年7月19日
ガンホー景表法の件、パズドラは究極進化表記のミスのやつ(たしか詫び済みのはず)かな。マジキンの「実はお得じゃなかった表記」の方は普通に怒られるべきやつではある。https://t.co/9kcIwk7BMF
— SGメラ (@SG_mera) 2017年7月19日
あれ?そんなにユーザーは怒っていないようですね?
課金、課金というソーシャルゲームに慣らされてきた感じも垣間見えますね。
感想&まとめ
私自身はスマホゲームは昔やっていましたが、今は「時間の無駄」と切り捨てています。もちろん課金までしたら時間どころかお金の無駄になりますので絶対に課金はしないタイプです。
課金の対価として、よりゲームを楽しみたい、早く強くなりたいという思いを叶える事を求める人達を否定するつもりはありません。
でも、そんな思いを利用されてお金儲けの道具にされる自分を客観的に見ると虚しくありませんか?
正直「ガンホー」的にはお詫びとして魔法石を100個だそうが200個出そうが、仮想通貨のビットコインと同じようなものなので痛くもかゆくも無いのです。
あまりにも評判が悪くなればリニューアルをして続編のゲームを作り、何事もなかったようにする事も可能なのですから…。
世の中には課金を目的としたソーシャルゲームが数々ありますが、決して無くならないとは思っています。
でも今回の措置命令で自分の大切な時間やお金をかけるほどソーシャルゲームが何よりも大切なものかを今一度考えてもらえるキッカケになればと思います。