11月27日放送のこの差って何ですか?では「昔の健康常識と今の健康常識の差」を紹介!
健康に関する研究がどんどん進み、進化昔は健康に良いとされていたことがかえって体に害を及ぼしてしまうという事がどんどんわかってきたそうです。番組では専門医50人にアンケートを実施、マッサージ・食事・入浴・運動の4つに関する昔の健康常識と今の健康常識の差を解説してくれました!
マッサージ
昔:足が疲れた時にふくらはぎを揉むと疲れがとれる
今:ふくらはぎを揉むのは危険
ふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれていて、心臓に血液を戻すポンプの働きをしています。その事から昔はふくらはぎを揉むとポンプ機能が促進されて、血行が良くなると考えられていました。しかし今の常識ではふくらはぎを揉むのはとても危険な行為、ふくらはぎの血管は血管の折り返し地点にあたるためにとても血流が悪く血栓ができやすい血管です。
そんなふくらはぎを揉む事で一気に血栓がはがれて肺などに詰まってしまい呼吸困難などになる危険性が高くなってしまいます。ふくらはぎを軽くさする程度で血行は良くなるので強く揉むのは止めておきましょう。
食事
昔:お酢を飲むと体が柔らかくなる
今:お酢を飲んでも体は柔らかくならない
料理をする時にお酢に肉を漬け込むと酢酸の力で肉が柔らかくなる、これが酢を飲むと体が柔らかくなると思われていた理由です。これはあくまでも調理上の話で、お酢は体内に入ると胃や腸で分解されてしまうので体が柔らかくなる事はありません。そもそも食べ物で体が柔らかくなることはないそうです。
入浴
昔:半身浴はデトックス効果がある
今:半身浴にデトックス効果はない
昔は長時間の半身浴をする事によって汗を大量にかき老廃物を排出する事ができると考えられていました。しかしこれは間違い、そもそも汗をかいても老廃物を排出する事はできません。
体内にある老廃物は尿から約20%、便から約75%が排出されます、汗からはわずか0.02%しか排出されませんので大量に汗をかいたからと言ってデトックス効果はありません。ただし半身浴に全く健康効果がない訳ではなく、全身浴だと水圧で心臓などに負担がかかってしまうので高血圧や心臓・肺の疾患がある方にはおすすめの入浴法です。
運動
昔:運動前にストレッチをするとケガをしにくくなる
今:運動前にストレッチをするとケガをしやすくなる
本来の筋肉や腱には伸縮性があり、通常の状態から伸びたり縮んだりする事で衝撃を吸収するクッションの役割をしてくれます。しかし運動前のストレッチで筋肉や腱を伸ばしすぎてしまうと、筋肉が伸び切った状態で固まってしまいクッションの役割を失ってしまいます。
運動後に行うストレッチであれば疲労物質を流しやすく効果があるので問題はありません、運動前であれば筋肉を伸ばすストレッチなどではなく、筋肉を温めるラジオ体操などの運動がオススメです。
昔:脂肪を燃やすには20分以上の運動が必要
今:脂肪燃焼と時間は関係ない
1970年代に厚生労働省が健康のために1日20分以上の運動を推奨したのが間違いの始まり、現在の研究では運動開始直後から脂肪は燃焼する事がわかっています。一度に時間を取れない方でもコツコツと運動を続ければ効果が期待できるという事です。
昔:年をとると筋肉痛が2日以上遅れてやってくる
今:筋肉痛の遅れと年齢は関係ない
昔は老化で細胞分裂が減る事により筋肉の回復に時間がかかるので年をとると筋肉痛が遅れてくると考えられていました。しかし最新の研究で判明したのは筋肉痛の遅れには年齢は関係なく、運動の強さが関係しているとの事でした。
つまりジョギングなどの筋肉への負担が小さい運動は早く筋肉痛が来て、腕立て伏せなど筋肉への負担が大きい運動は筋肉痛が遅れてくるという事です。短時間の強い運動で起こる筋肉痛の主な原因は筋肉を修復する際の炎症、筋繊維は傷みを感じないので最初のうちは痛みを感じませんが、筋膜と呼ばれる部分にまで炎症が広がると筋肉痛を感じるそうです。
感想&まとめ
足が疲れた時にはふくらはぎを揉む、脂肪燃焼には20分以上必要、年をとると筋肉痛が遅れる、この3つに関しては今でもそうだと信じていましたが、やっぱり研究が進むと色々な事実がわかってきますね。ふくらはぎを揉むと体に良いという本もいっぱい出ていますが、とりあえずこれを機にふくらはぎを揉むのはやめておこうと思います♪