6月5日放送のこの差って何ですか?では「見た目やニオイでわからない3つの食中毒の危険」を紹介!
一年の中でも食中毒は6月と7月に多くなります、その理由は高温多湿な気候で菌が増えてしまう事と、熱い気候で人間の免疫力が落ちてしまう事にあります。
このシーズンに腐ってなくてもカビていなくても、食中毒になる可能性がある3つの危険を教えてくれました。
目次
カレーの作り置き
カレーを作って翌日に食べたからといって、すぐに食中毒になるワケではありません。問題はカレーの保存方法。
24時間でどれくらい菌が増えるかというと…
・鍋のまま置いておく 約5000個→約2600万個
・冷ましてから冷蔵庫に入れておく 約5000個→約74000個
・熱いまま冷蔵庫に入れておく 約5000個→約6600個
食中毒になる目安は1gあたり約10万個の菌がいること、鍋のまま置いておくと4~5時間ですぐに10万個に達してしまいます。
もちろんニオイではわかりませんし、カレーを温めなおしたとしても食中毒を起こす菌は、100度で4時間加熱しても死にません。
菌は温度が30度から50度の間でもっともよく増えます、出来るだけその温度帯を短くすることが食中毒の予防になります。
ただし熱いカレーをそのまま冷蔵庫に入れると他の食材や冷蔵庫を痛めてしまうので、鍋敷きをしいたり、濡らしたタオルで巻いたり、小分けにするのが良い保存方法です。
のみかけのペットボトル
フタを開けていないペットボトルには菌がほとんどいません、口をつけた段階から食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌がどんどん増えていきます。
口をつけてから常温で24時間後に一番菌が増えたのは?
・【緑茶…約600個→約490個】お茶に含まれるカテキンには抗菌作用があります
・【水…約600個→約1100個】
・【麦茶…約600個→約3700個】糖分やたんぱく質は菌のエサ、麦の炭水化物もエサになります
・【コーラ…約600個→約249万3800個】500mlのコーラに含まれている糖分は角砂糖15個分です
・【オレンジジュース…約600個→約250万3900個】100%オレンジジュースでも果糖がエサになります
・【カフェオレ…約600個→約517万5900個】糖分と牛乳のたんぱく質で爆発的に菌が増えていきます
菌が増えないようにするには直接口をつけないでグラスに入れる事、また口をつけてしまったら必ず冷蔵庫に入れる事が大切です。
手作り弁当
お弁当を作ってからこの季節の標準の気候である気温28度、湿度70%で6時間後にどれだけ菌が増えるかを計測しました。
菌の増殖が少なかったのは?
・【から揚げ】
高温で調理するので菌が死滅し、さらに衣でコーティングされているので菌が入りづらくなります、一般的に揚げ物はお弁当のおかずとしては最適です。
・【キュウリの酢の物】
酢が強い抗菌作用をもっています。
菌の増殖が多かったのは?
・【ミニトマト】
問題は「ヘタ」の部分、非常にデコボコしているので洗っても菌が取れません。お弁当に入れる時には必ずヘタは取りましょう。
・【海苔巻きおにぎり】
人間の手についている黄色ブドウ球菌が、手で握る事によっておにぎりについてしまいます。さらに海苔が巻かれている事によって蒸れて菌が増えてしまいます、海苔は別に持って行って食べる直前に巻く方が美味しいですし安全です。
・【梅干しおにぎり】
梅干しの殺菌作用があるのは周りだけ、梅干しが触れていない部分ではどんどん菌が増えていきます。梅干しを細かく刻んでおにぎりの中に入れれば、おにぎり全体に抗菌作用が働きます。
・【サラダ】
サラダに入っているブロッコリーが問題、表面がデコボコしているので完全な水切りが出来ずに汁気が残ってしまいます。さらにサラダにかけるドレッシングに含まれている塩分がさらに野菜の水分を出してしまいます、こちらも別の容器に入れて食べる直前にかけるのがベストです。
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感想&まとめ
さらにこの時期、菌の温床となっているのは「まな板」。木とプラスチックのまな板では、中にまで抗菌作用がある木のまな板の方が菌が繁殖しにくいそうです。
さらにまな板を洗う時は、包丁を入れる向きに沿って縦に洗うのが、菌を増やさない良い方法だそうです。
まずは食中毒を予防するために気を付けるのが一番大切ですね♪