3月13日放送の「この差って何ですか?」では新企画「この差日本語辞典」を解説!日本語の使い分け方って難しいですよね、卵と玉子・十分と充分・天候と天気・了解と承知は一見同じシチュエーションで使うと思いがちですがそこには明確な差がありました。解説してくれたのは今年改訂された広辞苑・第七版の執筆にも携わったというお笑い芸人「米粒写経」のサンキュータツオさんです。
【この差2HSP放送中】このあと8時20分頃から新コーナー「この差日本語大辞典」サ!広辞苑に関わった芸人が「卵と玉子」、「天気と天候」など普段何気なく使っている日本語の使い分け方を考えるサ♪是非、見て欲しいサ!!#サンキュータツオ#広辞苑#川田裕美#この差#TBShttps://t.co/7BB5x7nqio pic.twitter.com/30Y98onN64
— TBSこの差って何ですか? (@konosa_tbs) 2018年3月13日
「卵」と「玉子」の使い分け
「卵」は生物学的なたまごを指す場合に使う
「玉子」は調理されたたまごを指す場合に使う
「卵」は平安時代に生まれた言葉ですが、かまきりの卵の中で子供が生まれた様子を文字にしたものです。そして「玉子」という言葉が生まれたのは室町時代、カステラや鶏のたまごを使った料理が入ってきてあまりにも美味しかったので宝石を表す「玉」を使った事から生まれた言葉です。
<使い分け例>
・卵かけご飯は調理していないから卵
・玉子焼き・玉子丼・玉子豆腐は調理しているから玉子
「十分」と「充分」の使い分け
「十分」は物理的に満たされている状態
「充分」は気落ち的に満たされている状態
昔は十分という言葉しかありませんでした、これは量が十分に満たされているという事を指す言葉です。そして「充分」という言葉は量だけではなく心の問題は別にしようと思って生まれた言葉です。
<使い分け例>
・あんこが十分入っている
・あんこを食べてもう充分な気持ち、充実感、充足感
「天気」と「天候」の使い分け
「天気」は特定の日時の大気の状態
「天候」はまとまった期間の大気の状態
天気という言葉は天の気配という事を表していてピンポイントな日時の天気を表します、それに対して天候の候は昔の中国の言葉で5日間を表す言葉なので長い期間を表す時には天候を使います。
<使い分け例>
・午後6時の天気、明日の天気、金曜日の天気
・秋の天候、12月の天候、今月中旬の天候
「了解しました」と「承知しました」の使い分け
「了解しました」は目上の人が目下の人に使う
「承知しました」は目下の人が目上の人に使う
先輩は了解、後輩は承知を使います。了解の「了」は終わらせると言う意味、「解」は理解するという意味です。つまり了解とは「話を理解して終わらせる」という意味であり、終わらせる権限があるのは目上の人という事になります。承知は「承る」という聞くの謙譲語、へりくだった言い方で目下の人が使う言葉なのがその理由です。
感想&まとめ
ちなみに「天気」はピンポイント、「天候」はある一定の期間、「気候」はもっと長い期間を指す時に使うそうです。文章を書いていると良く迷うのが「十分」と「充分」の使い分け方、どちらでも良いと思っていましたが明確な差があったんですね、勉強になりました♪
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