6月6日放送のガッテン!では「筋肉&血管を守る!健康長寿の最強の条件」を紹介!
寝たきりにならないためには身体の機能を若々しく保つことが大切、運動や摂生ももちろん大事ですが、それよりも大事な条件とは「人とつながりを持つ」という事でした。
目次
寝たきりを防ぐユニークな実験
カリフォルニア大学で健康長寿を研究しているコール教授の実験です、健康に問題が無い160人を集めて3つのグループに分けました。
・人に親切にする
・世の中に役立つ事をする
・自分がうれしい事をする
1ヶ月の実験をした後に血液検査をした所、人に親切したグループだけ寝たきり予防に効果が高い現象が現れました。
おばあさんの荷物を持ってあげた、友人にコーヒーをおごった、クッキーをプレゼントしたなど親切の形はそれぞれですが、人に親切な行動を1日3回する事を続けた結果です。
寝たきりの原因は炎症
寝たきりの大きな原因は体で炎症が進んでしまう事、炎症が長期にわたると筋繊維が委縮して全身が衰えていき、さまざまな病気へとつながっていってしまいます。
体にある免疫細胞は病原菌などと闘う時に炎症モードに入ります、病原菌を撃退するために大切な反応ですが、この炎症モードが長く続くと自分の身体にもダメージを及ぼします。
人に親切するグループではこの免疫細胞の炎症が減少、その理由は炎症物質を出す遺伝子が働かなくなったという事です。
なぜ炎症が抑えられたのか?
コール教授によるとこれには人類の進化の歴史が関わっているという事でした、人間は太古から仲間と一緒に獲物を狩って進化してきました。
仲間がいる事が進化に繋がるという事は、逆に一人になると異変を知らせるために体が炎症モードに入ってしまうのではないか。
つまり人間は人に対して親切する事が、身体に良い影響を与えるように進化してきたのではないか?という事でした。
寝たきりの予防に大切な2つの要素
それは「運動」と「人とのつながり」、この2つの要素の有無が寝たきりになる危険度に大きな影響を及ぼしていました。
・「運動」も「人とのつながり」も無い人…寝たきりの危険度は16.4%
・「運動」だけある人…危険度はおよそ半分に
・「人とのつながり」だけある人…危険度は8分の1に
・「運動」も「人とのつながり」もある人…危険度は一番低いという結果になりました。
50歳以上の男女6500人の人とのつながりを7年間調査したロンドン大学の研究では、人とのつながりが少ない方が死亡率が高いという結果も出ているそうです。
長生きに影響する予防法
148ヵ国、30万人のデータを基に算出した長生きに良い予防法は…
第5位 肥満予防
第4位 運動
第3位 お酒を飲みすぎない
第2位 禁煙
そして健康に一番良い予防法は「人とのつながりがある」という結果になりました、運動や摂生する事も重要ですが、それよりも「人とのつながり」を大事にした方が長生きに繋がります。
ちょっとした事から始める「人とのつながり」
例えば「週に1回だけ同居の家族以外の人と会う」だけでも、健康長寿の効果は上がるそうです。
また、1人でしっかり運動するよりもグループになって軽めの運動をした方が介護予防効果は高い、という結果も出ていますので地域のグループに参加するなどして、軽く体を動かすのも寝たきりの予防には良いとの事でした。
感想&まとめ
歳を取ると人とのしがらみなどが面倒になって、どうしても一人でいる時間が多くなってしまいがちです。
また、普段は仕事で人とのつながりを持っていても「定年」という事になれば、人とのつながりは一旦切れてしまいます。
まずは自分から積極的に人と接する気持ちを持っていく事が大切だと思います♪