11月8日放送のプレバト!!俳句の才能査定ランキングは「京都の紅葉と渋滞」で一句。
才能アリ経験者に初登場の平野ノラさんを加えたランキングでしたが、番組初の順位入れ替えという結末になってしまいました!
<出場者>
・あべ静江
・雛形あきこ
・平野ノラ(初登場)
・的場浩司
・森公美子
<特待生昇格試験>
・中田喜子 特待生1級
・千原ジュニア 特待生1級
目次
お題は「京都の紅葉と渋滞」!俳句の査定ランキング
最下位 あべ静江 37点 才能ナシ
恋黄葉(もみじ)
届かぬ思い
もどかしく
<添削後>
届かない
恋よ黄葉(もみじ)よ
青空よ
「恋」と「思い」、「届かぬ」と「もどかしく」は同じ意味、重なった意味を持つ言葉を省いて風景などを入れた方が映像が浮かび上がります。
第4位 森公美子 45点 凡人
変わらぬ景
うつむき見たり
草紅葉
<添削後>
渋滞の
窓より愛でん
草紅葉
夏井先生は「変わらぬ景」が故郷、「うつむき見たり」は作者の心情、故郷の草紅葉が自分を迎えてくれるという風に解釈したそうです。実際は渋滞で変わらない風景でふと下を見たら紅葉があったという事を詠んだ句でした。最初は第3位でしたが、番組史上初の順位降格で第4位という事になりました。
第3位 平野ノラ 39点 才能ナシ
燃える京
特等席や
秋舞台
<添削後>
渋滞を
特等席と
して紅葉
「燃える京」は火事のように思えるし「秋舞台」は意味が伝わりません、中傷的な表現は避けて具体的に表現しましょう。
第2位 雛形あきこ 50点 凡人
秋夕(しゅうせき)や
続く尾灯に
父想う
<添削後>
夕ぐれの
尾灯に父を
想う秋
語順を変えるだけで大切な父との思い出と秋の風景が広がります。
第1位 的場浩司 70点 才能アリ
渋滞の
窓コツリ京の
どんぐりか
<添削後>
渋滞の
窓打つ京の
どんぐりか
「コツリ」という表現を「打つ」と変えるだけで、窓を打ったのは見えなかったけれど多分どんぐりだろうという新たな展開も出てきます。
特待生昇格試験
千原ジュニア 特待生3級
秋日和
和日傘回す
MAIKOSAN(マイコサン)
<添削後>
MAIKOSAN(マイコサン)に
なりきり秋の
和日傘を
昇格試験のポイントは「秋日和」。「日傘」は夏の季語、「秋日傘」という秋の季語があるので少し季語の扱いが雑です。残念ながら現状維持です…。
中田喜子 特待生1級
渋滞追ひ越す
八坂の冬鴉(ふゆがらす)
<添削後>
渋滞の頭上
八坂の冬鴉(ふゆがらす)
「渋滞」と「冬鴉」の対比は絶妙で「八坂」という言葉も風景を際立たせてくれます。もったいないのは「作者の位置」、「追ひ越す」という言葉ではなく渋滞で止まっている状態を表す「の頭上」とすれば自分の置かれている状況が表現できます。初の女性名人を目指した中田喜子さんでしたが、残念ながら現状維持です…。
感想&まとめ
今回は番組史上初の順位がひっくり返るという事態に、夏井先生が間違えてしまうほどの句を作った森公美子さんもなかなかだとは思いますが順位が下がってしまうという悲しい結果になってしまいました。初の女性名人を狙った中田喜子さんも残念ながら現状維持、今回のプレバトはちょっと寂しい結果になってしまいましたね♪
<11月8日現在の名人・特待生一覧>
【名人】
名人10段 東国原英夫、梅沢富美男、藤本敏史(FUJIWARA)
名人8段 村上健志(フルーツポンチ)
名人3段 横尾渉(キスマイ)
【特待生】
特待生1級 中田喜子、千賀健永(キスマイ)、三遊亭円楽
特待生2級 石田明(NON STYLE)
特待生3級 ミッツ・マングローブ、千原ジュニア、立川志らく
特待生4級 松岡充
特待生5級 岩永徹也、柴田理恵