7月2日放送の「がっちりマンデー!!」の内容は「ズバリ予想してピタッと的中!驚きの儲かる予想ビジネス」。
ビジネスの世界では予想を当てる事が大事。製造業であれば作りすぎれば廃棄ロスが出てしまうし、足りなければ販売機会を失うことになります。
予想通りに作れることができれば一番儲かるという事です。
アパホテル
(アキバ取材班)工事幕が外れた「アパホテル 秋葉原駅電気街口」。オープンは8月28日(月)の予定 pic.twitter.com/9HaG3Di836
— エルミタージュ秋葉原 (@hermita_akiba) 2017年6月22日
アパホテルが予想しているのは「お客さんの数」。
アパホテルでは他のホテルと比べても日によって宿泊料金の差が大きくなっていますが、各ホテルの支配人が宿泊料金を決めています。
ホテルでは稼働率が大事です。料金を安くすれば稼働率は上がりますが、利益が少なくなります。とは言っても料金が高すぎると今度は稼働率が悪くなります。
ちょうどいい料金設定でホテルを満室にすることができれば利益は多くなります、ここが支配人の腕の見せ所です。
アパホテルには宿泊料金にAからZまでの料金ランクがあります。同じ部屋でも8,000円から32,400円までとおよそ4倍になる場合もあります。
この料金設定はどのように決められるのでしょう。
例えばアイドルのコンサートや大きなイベントがある日、海外の連休などの日は宿泊料金を高く設定します。
ちなみにアパホテルの平均稼働率は全国で87%以上、都内ではなんと99%以上だそうです。
この99%を落とさずにいかに宿泊料金を上げる事ができるかが儲かるカギとなっているワケです。
トリプル・ダブリュー・ジャパン
こちらで予想しているのは「オシッコがあと何分ででるか?」。商品名は「D Free」。
超音波センサーをおなかに貼り、ぼうこうの大きさの変化をとらえてオシッコがあと何分ででるかを予想できる商品です。
今、介護の分野で注目を浴びているこの商品。今年4月から介護施設で運用を開始したそうです。
寝たきりや意思表示が難しい入居者のトイレに行くタイミングを事前に知ることができるので適切なケアができます。
ぼうこうの大きさとトイレに行くタイミングには個人差がありますが、日々のデータを貯める事でその人に合ったトイレのタイミングを教えてくれます。
気に価格は1台あたり、月額6,000円から1万円でレンタルを行っているようです。2020年までに1千万台を目指しているそうなので上手くいけばとんでもないビジネスになりそうです。
世界30か国以上から問い合わせが来ているようなのでこれからも注目です!
→D Free | Maintain human dignity
玉子屋
昼〜玉子屋うめー pic.twitter.com/I0i5b67YhH
— HUYU (@huyugp03d) 2017年6月16日
東京蒲田にある宅配弁当専門店。1975年の設立以来、企業向けの宅配弁当一筋の会社です。
毎朝9時から10時に注文を受けて12時までにオフィスにお弁当を届けます、その数なんと1日60,000食。通常の宅配弁当では大体1日3,000食ですからその規模がうかがえます。
ひとつ450円×60,000食ですから1日の売り上げは約2,700万円。これは儲かっている会社です。
そして玉子屋が予想しているのはズバリ「お弁当の数」。
毎朝9時から10時に注文を受けてからお弁当を作っていたのでは間に合わないので注文を受け付ける前から作り始める必要があります。
とはいえ、多く作りすぎると無駄になってしまうし、少ないとお昼までに届けられなくなってしまいます。
勤務歴30年の工場長、相原さんがすべての予想をしていますが、その根拠は「長年のカン」と「曜日」。
週の前半は会議が多いので会社にいる人が多く、お弁当の数も多いですが週末になるにつれて少なくなります。
また、当日の天気が悪そうだと見ると会社でお弁当を食べる人が増えると予想してお弁当の数を増やしていきます。
長年のカンと経験がものを言う予想なのでしょう。
玉子屋では「お弁当の数」を予想するのは工場長だけではありません、お弁当を配達する配送員も前日の注文数から明日の注文数を予想しています。
注文を受けてから出発するとお昼までに間に合わないエリアの配送員はお弁当の注文受付の前にお弁当を車に積んで出発しなければならないからです。
配送員の予想と当日の天気などを加味して工場長がお弁当を追加発注しているのです。
番組で放送された日の作ったお弁当の数が61,300個に対してお弁当の注文数は61,181個、+119個なので誤差はたったの0.1%。
余ったお弁当は社員のまかないなどに使われるので廃棄ロスは無いといっても過言ではないレベルです、お見事!
感想&まとめ
アパホテルにしても玉子屋にしても予想を行う専門の社員がおり、予想にかなりの力を入れていることが感じられました。
予想の正確率を上げる事が利益確保や業務効率の向上に繋がるのであれば、人手を割いてでも予想に力を入れた方が儲かる事がわかっているからだと思います。
事業規模を大きくする事だけが決して利益に繋がる事にはならない良いお手本です。
最近はこの分析を行うアナリストが企業でも注目されています、一度周りを見直して整理する事も大事なのかも知れません。