3月24日放送の満点★青空レストランでは静岡県浜松市にある大正13年創業の「トリイソース」で絶品ソースの製造行程から美味しいレシピまでを大公開!ゲストは番組初登場となる藤井隆さんです。
目次
トリイソース
浜松市民の間で昔から愛されている地ソースが「トリイソース」です。創業90年を超える老舗ソースメーカーが素材と製法にこだわって作ったウスターソースは、まろやかで深みがあると全国にファンが急増中だそうです。
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ウスターソースの歴史
元々は19世紀の初めにイギリスのウスターシャー州に住んでいた主婦が余った果物や野菜の切れ端を、香辛料や塩や酢を加えて貯蔵したのがはじまりです。そのソースに目を付けた地元の企業リーペリン社が世界で初めてウスターソースを発売しました、日本に入ってきたのは明治時代で洋食の普及と共に様々なソースが生まれました。
トリイソースの製造工程
1.野菜を煮込む
トリイソースでは生から野菜を煮込んでいきます、野菜は香りを立たせるためにタマネギ・セロリ・ニンジン・ニンニクと旨味を出すためにトマトを入れていきます。できるだけ香りが逃げないように野菜のパウダーやペーストを使わずに、生の野菜から作るのがトリイソースのこだわりです。
2.石臼で挽く
煮込んだ野菜は石臼で細かくすり潰していきます、普通のミキサーよりも石臼で挽くと野菜の粒子が丸くなるので味がまろやかになるそうです。すり潰した野菜は北海道産の昆布と鹿児島産の鰹節で取った出汁に加えていきます。
3.甘味・塩味・酸味・苦味を加える
甘味は粗糖、塩味は原塩を使います、精製前の方が雑味があるので複雑な味のソースに使うには丁度良いそうです。苦味はカラメル、自家製のカラメルを加えてソースにコクを出していきます。最後は酸味、こちらも自社で醸造したお酢を加えて食材の味をまとめていきます。
4.香辛料を煮出していく
加える香辛料は9種類、ナツメグ・シナモン・クローブ・タイム・ローレル・フェンネル・セージ・黒コショウ・唐辛子を加えていきます。香辛料は良い香りがしますが食べると苦い味がします、香りだけをソースに移したいので香辛料を袋に入れてじっくりと煮出していきます。
5.木桶で熟成
出来上がったソースを1週間ほど置いておくと上澄みと澱(おり)の部分に分離していきます、上澄みの部分だけを木桶に移してじっくり1ヶ月熟成させれば木桶熟成ウスターソースの完成です。澱の部分も別にして木桶で熟成させていきます、こちらの濃厚な味わいのソースが「桶底のちから」です。
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ウスターソースを使った料理
目玉焼き
千切りのキャベツを炒めて卵を割り入れます、蓋をして蒸し焼きにすれば目玉焼きの完成です。ウスターソースをかけていただきます。
ウスターソース唐揚げ
鶏肉に塩・コショウをしてウスターソースで半日ほど漬け込みます、油でカラッと揚げればウスターソース唐揚げの完成です。
遠州焼き
刻んだたくあんと紅ショウガ・ネギで作ったお好み焼きです、浜松のソウルフードとトリイのウスターソースのコラボです。
イカの天ぷら
皮をむいて輪切りにしたイカの水分を良く拭き取り軽く小麦粉をまぶします、天ぷら粉とカレー粉を混ぜた衣で揚げればイカの天ぷらの完成です。こちらもウスターソースをつけていただきます。
桶底のちからを使った料理
肉じゃが
桶底のちからを加えて作った肉じゃがです、ゲストの藤井さんによるとハヤシライスやビーフストロガノフのような味わいだそうです。
ソースカキフライ丼
ご飯の上に新玉ねぎのスライス・カキフライをのせた絶品カキフライ丼です、お好みの量の桶底のちからをかけていただきます。
詳しいレシピは番組のレシピブログで公開されています。
感想&まとめ
トリイソースの存在は知っていましたが、製造工程を見てみると本当にこだわり抜いて作られたソースだという事が良くわかりました。個人的には濃厚なソースの方が好きなので、桶底のちからはぜひ取り寄せて食べてみたいと思います♪