2月24日放送の「人生最高レストラン」では生きる伝説「美輪明宏」さんが「壮絶人生と幸せメシ」を紹介!忙しかった時代を支えてくれた生まれ故郷の長崎の味である「ちゃんぽん」や「茶碗蒸し」、さらにはホームレス時代に味わった人生最高の一品「目玉焼き」について語ってくれました。
四海樓(しかいろう)
こちらはちゃんぽん発祥のお店、明治時代に創業者の店主が当時世話をしていた中国人留学生にお腹いっぱい食べてもらえるように余った具材をたくさん入れて作ったのが始まりだとされています。五階建ての店内の窓はガラス張りになっており、長崎港が一望できます。
ちゃんぽん
たくさんの具材を炒めてから鶏骨と豚骨からとったスープで煮込みます、その後麺をスープの中に入れて一緒に煮込むのが四海樓のちゃんぽんです。ピンク色のかまぼこと最後に載せられた錦糸卵の黄色が映える一品です、三輪さんは具材が多いちゃんぽんがお好みのようで具材をケチっているちゃんぽんのお店には二度と足を運ばないそうです。
皿うどん
四海樓で提供されている皿うどんは2種類、ちゃんぽんと同じ麺を使ったタイプと炒麺と呼ばれる揚げた細い麺のタイプです。三輪さんはどちらの皿うどんも好きだそうですが、特に揚げてあるタイプの方はお酢やお醤油やソースを小皿にとって食べるのがオススメだそうです。全部にかけてしまうとその味しか味わえませんが、小皿にとって食べれば味変ができて色々な味が楽しめます。
→四海樓 (四海楼) – 大浦天主堂下/ちゃんぽん [食べログ]
【長崎】定番!チャンポン・皿うどん発祥の店♪@中華料理 四海樓 – 博多おんな節。 https://t.co/5qJgMIdfzI pic.twitter.com/Zkq9a04tIo
— 博多のあん (@kimono_geisha) 2018年2月8日
銀座吉宗(よっそう)
長崎に本店を構える吉宗が銀座に店を出したという事で、三輪さんが毎日のように通っていた長崎郷土料理のお店です。銀座七丁目にあった日本初のシャンソン喫茶「銀巴里」で毎日忙しく歌っていた三輪さんを支えてくれた故郷の味です。
夫婦蒸し
こちらのお店名物の蒸しずしと茶碗蒸しのセットです。普通の茶碗蒸しと違って少し大きめの器で提供される吉宗の茶碗蒸し、その具材も多めで長崎県産のかまぼこやお麩など9種類の具材を使っています。自家製の卵液を加えて特製の蒸籠(せいろ)で蒸し上げた一品は、いくらでも食べられるような優しい味の茶碗蒸しです。穴子や錦糸卵をのせて作った蒸しずしと一緒にいただきます。
→銀座 吉宗 (ぎんざよっそう) – 東銀座/和食(その他) [食べログ]
銀座の吉宗にはじめて行った。 pic.twitter.com/ijPCnMC5BI
— Σ|:) (@ryo_hs) 2018年2月23日
人生最高の一品
知り合いの大学生が作ってくれた目玉焼き
昭和26年、当時16歳だった三輪さんは国立にある音楽高等学校に進学しました。しかし当時は戦後の混乱した時代で、飲食店を営んでいた長崎の実家も破産してしまったことで学校を中退する事になってしまいました。住むところも無くなってしまった三輪さんを救ってくれたのが知り合いの大学生が作ってくれた目玉焼きでした。
3日間何も口にできなかった三輪さんは、初台にいた知り合いの大学生の事を思い出して無我夢中で初台に向かいました。その後の記憶は無く、気が付くとそこは大学生の家で後から聞いたところによると1日半も寝ていたそうです。その家で大学生が七輪にのせたフライパンで作ってくれた目玉焼き、横には進駐軍からもらったコンビーフが添えられていました。
その目玉焼きを涙を流しながら食べた三輪さん、人生82年の中であんなに美味しいものを食べたことが無いと言うくらい思い出の味だそうです。今でもその友人の事を1日に1階は思い出すと言う三輪さん、食べ物と人に対する感謝の気持ちが溢れるエピソードでした。
感想&まとめ
今回は芸能界の行ける伝説「美輪明宏」さんが美味しい料理を数々紹介してくれました、最後の目玉焼きのエピソードは人の優しさも料理の味付けになるというとても良いお話でした。4日半ぶりに食べた目玉焼きとコンビーフは、さぞかし心と身体に染みる料理だったと思います♪