2月13日放送「林修の今でしょ!講座」では「健康長寿1000人の冬によく食べる料理ベスト5」を紹介!第5位に輝いたのは腸が老けない食物繊維をたっぷり摂れる料理「きんぴらごぼう」でした。不溶性・水溶性食物繊維を両方とも豊富に含んだゴボウとニンジンを使ったきんぴらごぼうは、まさに食物繊維を摂るためだけにあるようなすごい力を持った料理でした。
目次
食物繊維で腸内細菌パワーアップ!
きんぴらごぼうは非常に多くの食物繊維を含んでいて、食べるだけで腸内環境をより健康で元気に保つことが出来ます。最近の研究では人間の免疫の約6~7割は腸が関係していて、腸が元気であれば全身の免疫もアップするという事がわかってきました。
食物繊維は腸に住んでいる腸内細菌(善玉菌)のエサ、このエサが不足してしまうと腸内細菌がエサの争奪戦をはじめてしまいます。そうなってしまうと少ないエサを求めて腸の粘膜まで細菌が進んでいき、腸に穴を開けてきずつけてしまう事もあるそうです。
傷ついた腸の穴から病原体が侵入して体の免疫機能をどんどん低下させてしまいます、仮に腸の壁が傷ついてしまった場合は2週間ほど食物繊維を多めに摂る事で腸を修復することが出来るので対処法としては食物繊維を多く含んだ料理を食べる事が一番大切になってきます。
2種類の食物繊維で腸を大掃除
ゴボウは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方をバランスよく含んだ野菜、不溶性食物繊維だけ食べてしまうと便が固まりかえって便秘を悪化させてしまうケースもありますので注意が必要です。不溶性だけでなく水溶性食物繊維も併せて摂る事で、腸を健康に保つことが出来ます。
不溶性食物繊維が多い野菜ベスト5(100グラム中)
1位 ブロッコリー(3.7グラム)、2位 ゴボウ(3.4グラム)、3位 かぼちゃ(2.6グラム)、4位 根深ねぎ(2.2グラム)、ニンジン(2.1グラム)
水溶性食物繊維が多い野菜ベスト5(100グラム中)
1位 ゴボウ(2.3グラム)、2位 かぼちゃ(0.9グラム)、3位 ニンジン、ほうれん草、ブロッコリー(0.7グラム)
不溶性・水溶性共に多く食物繊維を含んでいるゴボウとニンジンを使ったきんぴらごぼうは、まさに食物繊維を摂るためには理想的な料理と言えます。
健康長寿の調理法
番組スタッフは最近長生きで有名な長野県へ向かいます、長野県の須坂地方で良く食べられている伝統のゴボウは「村山早生ごぼう」。一年間収穫できるゴボウで、アクが少なくて柔らかいのが特徴です。そして長野県の家庭では、さらにその栄養素を逃さないようにある調理法を行っていました。
その調理法とは「皮をそぎ落とさない事」、ゴボウの食物繊維は皮に多く含まれています。皮を剥かないで調理する方が栄養素を充分に摂ることが出来るのでオススメの調理法です、きんぴらごぼうにゴボウの炊き込みご飯など、取材した長野県のお宅の食卓にはこれでもかとゴボウを使った料理が並んでいました。
ちなみにスーパーなどでゴボウを買う時には土がついている泥付きゴボウを買ってくるのがオススメです。土付きのゴボウの方が栄養素を多く含んでいるのがその理由、皮は剥かないでタワシでこするくらいにしておくのが食物繊維を多く摂る事ができます。またゴボウを切ってから水にさらしてアクを取る方も多いと思いますが、水にさらすと水溶性の食物繊維が抜けてしまうのであまり行わない方が良いそうです。
健康長寿きんぴらごぼうの調理法
1.タワシで優しく洗って土だけを落とす
2.ゴボウの皮をそぎ落とさずカット
3.アク抜きはせずにそのまま炒める
旬の伝統野菜3つ目は、村山早生ごぼう(須坂市)です
アクが少ない、早生種のごぼうで、須坂名物・みそすき丼にも使われているようですよ!
ちなみに次で最後ですが、なかなかにして可愛いやつです、おやつ時ツイートで流します٩(๑′∀ ‵๑)۶ pic.twitter.com/lV90oDYUga— 長野県庁信州ブランド推進室 (@nagano_b) 2015年8月7日
美味しさアップ!ゴボウの保存法
ゴボウは冷蔵庫で保存するのがオススメ、新聞紙を濡らして乾燥させないように冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で保存する事でゴボウの甘みが増して食べやすくなるそうです、ゴボウに含まれているイヌリンが低温環境になると自分の身を守るために糖を出すと言うのがその理由でした。
泥付きのゴボウを買ってきて袋のまま新聞紙でくるんで冷蔵庫で保存すれば、約3ヵ月はそのまま保存することが出来ます。あらかじめたくさん買っておいて甘みを出すために保存して、甘みが増したゴボウを使って料理するのが美味しく食物繊維を摂れる良い方法だそうです。
感想&まとめ
きんぴらごぼうは実家に帰ると良く食べますが、自分だとあまり作る気がしないのが正直なところです。毎日食べると飽きてしまうので作り置きして置いて、ちょこちょこ食べるのが長く摂り続ける秘訣なのかも知れません。体や腸には絶対良い料理だと思いますので、ぜひ作ってしばらく食べてみたいと思います♪