12月3日放送の「所さんお届けモノです!」では「落語にもなった!オチが気になる、いわく付きおみやげBOX」を紹介!ただのおみやげじゃ無い、落語になるほどのいわくを持つおみやげを落語家さんの噺と共に紹介する企画です。
東京新橋 新正堂「切腹最中」
東京新橋にある新正堂(しんしょうどう)さんで売られている「切腹最中」はサラリーマンにお詫びの品として大人気ですが、この切腹最中は忠臣蔵のいわく付きのおみやげです。忠臣蔵で吉良上野介を切りつけたことで浅見内匠頭が切腹をしたのが今の新正堂さんが建っている場所、そのような縁でこの切腹最中を販売しているそうです。
→新正堂 (しんしょうどう) – 新橋/和菓子 [食べログ]
はんごろし
徳島県那賀郡那賀町は徳島県南部にある緑にあふれる宿場町です、この那賀町で地元の人や観光客に人気のおみやげが「はんごろし」です。もち米とうるち米を半分ずつ混ぜて炊いたらよもぎを加えてお米を半分だけ潰します、生地が出来上がったら中にこしあんを包んできなこをまぶせば出来上がりです。お米を半分だけ潰すから「はんごろし」、ちなみに全部潰すと「みなごろし」だそうです。
地元名物「はんごろし」😨
朝早く出たのに売り切れギリギリ😵💨
これを買うまでの道のりが寒いし遠い🐧あんがいうまいよ😜 pic.twitter.com/hVksjviwqL
— 霧島 (@DRP2z8uJQsjpko8) 2017年12月2日
落語「はんごろし」
道に迷った旅人が今夜泊めて欲しいとある老夫婦の家に訪れました、その様子を見かねた老夫婦は快く旅人を家に泊めることにしたのです。しかしその晩、老夫婦の恐ろしい会話を旅人は聞いてしまいます、「半殺しが良いかね?」、「いやわしは皆殺しがいいな」この恐ろしい会話のやり取りに怯えながら旅人たちは朝を迎える事になりました。朝起きてみるとそこには半分米を潰したおはぎ「はんごろし」が用意されていました、「はんごろし」という言葉を聞いて自分達が半殺しにされると思った旅人たちはホッと胸を撫でおろしたのでした。
京都府京都市 みなとや幽霊子育飴本舗「幽霊子育飴」
京都の清水寺の近くにあるあの世とこの世の境と言われ場所「六道の辻」の近くにある「みなとや幽霊子育飴本舗」さんは創業が室町時代という日本で一番古い飴家さんです。その名物が「幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)」、麦芽糖と砂糖から作られる懐かしい味の飴ですがそこには子を愛する女性の感動物語が秘められていました。
→みなとや 幽霊子育飴本舗 – 清水五条/和菓子 [食べログ]
本日、仕事の合間の血糖値の友は京都土産の『幽霊子育飴』です。素朴で本当に美味しいなぁ。 pic.twitter.com/SOZUKoRsZb
— Kae Ueno (@Buenoueno) 2017年11月22日
落語「幽霊飴」
六道の辻の近くにある飴屋さんの前にやせ細った青白い顔をした女の人の姿がありました。その女性はすでに閉まっているお店の扉を叩き「飴を一つだけ売ってください」とお願いをしてきたので店の主人は扉を開け飴を一つ売ってあげました。その女性は毎晩お店を訪ねては飴を一つだけ買っていったのですが、六日目になってその姿を怪しんだ主人が従業員にあることを言い出しました。
「明日女が来て銭を持っていなかったらあの女は間違いなくこの世のものでは無い」、当時は人を埋葬する時に六文だけお金を一緒に入れる「六道銭」という風習がありました。七日目になってもお金を持っていれば良いがお金を持っていなければその六文を使い果たしたという事になります。
そして七日目にもやってきた女はお金が無いから飴を恵んでくれと言いました、やっぱりと思った主人はその後をつけていくと高台寺(こうだいじ)というお寺にたどり着きました。するとお墓の土の中から赤ちゃんの泣き声がします、慌ててその場所を掘ってみると亡くなった女性の横に生きている赤ちゃんの姿がありました。その赤ちゃんは先ほど女に売った飴を咥えていたのです。
死んでまで赤ちゃんのために飴を買いに来た女の愛に感動した飴屋の主人はその子供を引き取り無事に育て上げました、そしてその後育った子供は高台寺の住職にもなったそうです。高台寺=「子を大事」という事でこのお寺に埋葬された時点で子供を救う事が出来たのかもというお話でした。
感想&まとめ
今週の大イイネはもちろん「幽霊子育飴」でした、六道銭で六日目にお金が無くなるとい部分が所さんの心を打ったようです。いわく付きというかエピソードがあるおみやげって面白いですね、ただおみやげを渡すだけでは無くてエピソードと共に渡す事で会話もはずみます。私は切腹最中を渡さなければならない事態にならないように気をつけたいと思います♪