11月22日放送の「ガッテン!」では鼻の力の最新研究報告を発表!鼻の力が衰えるとにおいが判らなくなるだけでは無く、心身のあらゆる所に影響を与えることが最新の研究結果によって解ってきました。鼻の力が衰える事でやる気が無くなったり体力の低下やうつ病を引き起こすケースもあります、鼻のにおいトレーニングで鼻の力を回復して楽しい毎日を過ごせる方法を紹介します!
鼻の力(嗅覚)が心身に与える影響とは?
嗅覚は今まで最も神秘のベールに包まれて生きた謎の感覚です、2014年には嗅覚を解明する研究をしていた科学者がノーベル賞を獲るなど最近になってやっと嗅覚の重要さがクローズアップされてきました。嗅覚が衰える事によって人体にどんな悪影響が及ぶ事になるのでしょうか?
嗅覚が衰える事によって次のような症状が起こる場合があります。
・食欲不振
・覇気がない
・時間感覚がおかしくなる
・筋肉量が減る
・虚弱体質になる
・地域活動への参加が減る
主に意欲や身体に強い影響を与えることが最新の研究で解ってきました、例えば筋肉量が減る事と嗅覚は一見何も関係ないように思えます。しかし鼻の力が衰える→食べ物の味がわからない→食欲がなくなる→食事をあまり摂らない→筋肉量が減る、といったように鼻の力が身体に及ぼす影響はかなり大きいという事です。
オランダで行われたにおいの実験
最近オランダで興味深い実験が行われ、その論文に関して世界中から反響が寄せられています。その実験の内容は「香りで無意識に人間の行動が変わる」という実験です、2つの部屋を用意して片方の部屋には何も仕掛けをせずにもう一方の部屋にだけ洗剤を溶かしたお湯を用意しておきます。被験者には「2枚のクッキーを食べて味の違いを説明する」実験だと伝えて観察を行います。
すると驚いたことに洗剤の香りを仕掛けた部屋でクッキーを食べた人は自分が食べたクッキーのカスを掃除し始めました、何の仕掛けも無い部屋に比べて約3倍の人が無意識に掃除を始めたという結果が出ました。においは脳の記憶や認識・行動といった部分に強い影響を与えています、洗剤=キレイという脳の意識が無意識に働いて掃除という行動が行われたという事になります。
加齢とともに衰える鼻の力
番組ではさまざまなにおいのする食べ物を12種類用意して、色々な年代の人がどれだけそのにおいを当てられるかを調査しました。20代までの年代だと正解率がほぼ満点だったのに対して80代の場合だと12問中4問や2問を当てるのが精一杯という結果になりました。加齢とともににおいを感じるセンサー(嗅神経細胞)が減ってしまう事により、歳を取るにつれてどんどん鼻の力は弱まっていきます。
鼻を回復させる最新治療法!
その治療法とは「周りのにおいを意識して嗅ぐ事」。日常生活を過ごすう上で目の前にある物のにおいを意識して嗅ぐだけでにおいセンサー(嗅神経細胞)を復活させることが出来るケースも存在します。においセンサーが増える事によってにおいを認識することが出来て、さらに脳へにおいを送る脳内回路のネットワークが強まる事によってどんどん思考や行動に良い影響をあたえる事ができます。
難しい事は必要ありません、ただ身近にあるもののにおいを意識して嗅ぐだけで健康で意欲的な毎日を手に入れることが出来るのです。嗅覚の衰えは視覚や聴覚と違って自分ではなかなか衰えを実感できません、色々なにおいを嗅ぐことによって嗅覚の衰えを予防して改善する事ができます。
感想&まとめ
歳を取ってくると何だか食欲が出ない、やる気も出ない、身体がだるいなど様々な不調が身体を襲います。ストレスや胃腸の悪さを疑ってしまいがちですが、実は鼻の力が衰えている事が原因かも知れません。意識してにおいを嗅ぐだけで楽しく毎日を過ごせるのであれば、どんどんにおいを嗅ぎまくりたいと思います♪