11月21日放送のガッテン!では「スプーン1杯でカラダが激変!?食べるアブラの新常識」を紹介。
油と言えば食べるとカロリーが高く太るんじゃないか?と思いがちですが、毎日食べる事でダイエット効果があったり心臓疾患のリスクを減らしてくれる油もあるそうです。
目次
日本人に不足している魚の油
日本人は昔から魚を良く食べる事で魚の油を多く摂取してきました、明治維新以前は日本人が摂る油といえばほとんど魚の油なかったといっても過言ではありません。しかし諸外国からバター、オリーブ油、サラダ油などの魚以外の油が入ってくるようになりその摂取量は年々増加、それまで魚の油中心だった日本人の油のバランスが崩れてしまいました。最近の研究ではこの油のバランスが崩れると心臓疾患のリスクが高まる事が判明、大事なのは魚の油を食べて油のバランスを整える事だったのです。
アザラシ油の健康効果
北極圏に住むイヌイットは夏でも氷点下になるほどの極寒の地で暮らす民族、そんなイヌイットの食生活に欠かせないのがアザラシ。寒さを防ぐために多くの脂肪を供えているアザラシを食べている事によって、ヨーロッパ人と比べて心臓疾患になるリスクが10分の1以下という研究結果が発表されました。その理由は食事における良質な油の摂取、アザラシから作られる油を毎日小さじ1杯食べるだけで心臓疾患になるリスクを大幅に減らすことが出来るそうです。
えごま油にはアザラシ油と同じ効果
しかし日本でアザラシの油を手に入れようとしてもなかなか手に入れる事はできません、そこでアザラシ油の代わりになる手に入れやすい油が「えごま油」です。えごまとは内陸の寒冷地に生息するシソ科の植物、その実を搾り取って作られるのがえごま油です。アザラシ油と同様に1日小さじ1杯摂取するだけで心臓疾患のリスクを減らしてくれます、そしてさらに嬉しいダイエット効果ももたらしてくれます。
1日小さじ1杯のえごま油でダイエット
48人の被験者を対象に毎日小さじ1杯のえごま油を摂取する実験を行った結果、33人の体重が減少、さらに中性脂肪が高めだった17人のうち、12人が改善する事に成功しました。他に行った実験では小さじ1杯のえごま油を2週間摂取する事で1日の消費カロリーが約70kcalアップしたという結果も出ました、普段の食事を変えることなく1日小さじ1杯のえごま油を摂取するだけでダイエット効果や心臓疾患のリスクを減らす事ができます。
油には種類がある
そもそも油とは「脂肪酸」という分子が結合したもので細胞の材料や情報伝達に使われる体に欠かせない栄養素です、この脂肪酸の多さによって4種類の油に分類されます。
<飽和脂肪酸>
バター、牛肉。ココナッツオイル、パームオイルなど
<オメガ9脂肪酸>
オリーブオイル、なたね油、アーモンドオイル、米油など
<オメガ6脂肪酸>
サラダ油、コーン油、大豆油、ごま油など
<オメガ3脂肪酸>
えごま油、亜麻仁油、魚油、アザラシ油など
この4種類の油のうち、「飽和脂肪酸」と「オメガ9脂肪酸」は体内で作ることが出来るので摂取しなくてもよい油、「オメガ6脂肪酸」と「オメガ3脂肪酸」は体内で作ることが出来ないので食物から摂取しなければならない油、いわゆる「必須脂肪酸」となります。
大切なのは油のバランス
つまりオメガ3脂肪酸の油を1日小さじ1杯摂取すれば健康効果を得る事ができるという事になりますが、体に良いからと言って大量に摂取してしまうと逆効果になってしまいます。オメガ6脂肪酸には血液を固める働き、オメガ3脂肪酸には血液をサラサラにする働きがあります、オメガ3脂肪酸を過剰に摂取してしまうとかえって鼻血が止まらなくなるなどの症状が出てしまうそうです。油のバランスとしてはオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=2:1が理想で、このバランスに近づけるために油の摂取量を調整する事が大切です。
オメガ3脂肪酸の油を摂取する時の注意事項
・オメガ3脂肪酸は無味無臭なので料理に合わせやすいし、そのまま飲んでもOK
・オメガ3脂肪酸は熱に弱いので炒め物などの加熱調理はNG、味噌汁やコーヒーに入れるのであれば飲む直前にいれればOK
・保管場所は冷蔵庫、開封したら1か月を目安に使い切る
感想&まとめ
つまり1日小さじ1杯のオメガ3脂肪酸の油を摂れば、ダイエット効果や心臓疾患のリスク低下に期待できるという事でした。番組内ではビールにそのまま油を入れたりかつ丼に油をかけたりしていました、無味無臭なのであまり味に変化は無さそうです。えごま油や亜麻仁油は1本700円から1500円程度で1ヶ月はもつそうです、1日小さじ1杯でダイエットや心筋梗塞のリスクが減らせるのであればぜひ試してみたい健康法ですね♪