11月18日放送のサタデープラスでは歴史上の人物が教科書から消える?歴史の教科書改訂問題を解説してくれました。高校と大学の教員らで構成される歴史研究会が「教科書に載っている用語が多すぎる」、「歴史の授業が暗記中心になっている」として現在の歴史の教科書を構成している用語、3500語を半分程度に減らす考えを明らかにしました。ではどんな歴史上の人物が削除候補となっているのでしょうか?
坂本龍馬
教科書から削除されるというニュースが出てから一番話題となっているのが「坂本龍馬」、その削除候補になった理由は「表舞台で活躍したのではなく裏方で活動していただけだから」という事です。後の社会に影響を与えていない人物は削除の候補とする歴史研究会の考えには坂本龍馬の功績は当てはまらなかったようです。
諸説ありますが坂本龍馬と言えば日本で初めての株式会社である亀山社中を設立した人物。株式を発行する事によって資金を集めて会社を大きくするという図式を日本で初めて実践した人物でもあります。歴史を政治ととらえるのであれば裏方の働きという見方もわかりますが現代社会に与えた影響はかなり大きいと個人的には思います。
坂本龍馬と武田信玄が歴史の教科書から消える可能性が高いみたいで
理由が専門家が開き直っただけじゃん
専門家じゃないから詳しくはないけれど、今の祖父達の世代から歴史を好きになったきっかけになった偉人達を消していくのはどうかと思う。
教科書に載ってるだけで意味がある偉人達なのに。 pic.twitter.com/SJBexC5VsP— 🇫🇮四天王寺 黎執㌠@大洗専属カンテレ先生(Säkkijärven Polkka専門)🇫🇮 (@kanteremika) 2017年11月16日
武田信玄&上杉謙信
川中島の戦いで戦った歴史的な武将の二人も削除候補に挙がっています、その理由は「地方で戦っていただけだから」。確かに同時期全国制覇を成し遂げた織田信長に比べれば功績自体は小さいものかも知れませんがご存知の通りこの二人の間には有名な逸話が残されています、そう「敵に塩を送る」です。
こちらも諸説ありますが敵対する間柄でありながら塩不足で困っていた武田信玄に上杉謙信が塩を送ったという逸話です。この事から相手の弱みにつけこまずに困っているときは手を差し伸べられるような人物になって欲しいという教訓が生まれました。本当に塩を送ったかどうかはわかりませんが人生訓としては素晴らしいものだと思います。
高校の日本史の教科書から、「上杉謙信」、「武田信玄」、「吉田松陰」、「坂本龍馬」を消そうという動きがあるだって( ´・ω・` )
— Pococo (@McSllg7ffe7Hdxi) 2017年11月18日
マリー・アントワネット
こちらも有名なフランス国王ルイ16世の王妃で「パンが食べられなければケーキを食べれば良い」と言い放った歴史上の人物ですが、削除候補の理由は「王様のお妃だっただけだから」。そう言われると確かにそのような感じもしますがこちらはフランス革命の「象徴」といった意味合いでは後の世に強い影響を与えた人物だと思います。
マリー・アントワネットの言葉は当時のフランスの風潮を知るうえではとても分かりやすい言葉ですし、処刑されてしまったという事実は民衆の力の恐ろしさを表しています。またマリー・アントワネットは当時ヨーロッパで権力を誇っていたハプスブルク家の十一女です、政略結婚という方法で勢力を拡大していったハプスブルク家の歴史を知る上ではとても重要な人物だと言えます。
マリーアントワネット展。最高でした。
会期今月までなので、ご興味ある方是非に………
その際は、音声ガイド利用することを強くオススメします。アントワネット知らない人や教科書でしか知らない人こそ、音声ガイド利用して欲しい。私は泣いた。 pic.twitter.com/lOIu2N8aW4— *さやぱーな* (@sytg_Addict) 2017年2月11日
クレオパトラ
もうここまでくると何が基準なのかが分からなくなりますが言うまでもなくローマ時代に活躍したエジプトの女王です。削除候補の理由は「ただ美しかっただけだから」、実は本当は美しくはなかったという説もあるくらいのクレオパトラの功績は当時のローマ帝国へ多大な影響を与えた事にあります。
クレオパトラを表現する逸話で「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史が変わっただろう」というものがあります。ローマ皇帝のカエサルやアントニウスを翻弄したクレオパトラという存在が無ければ現在のヨーロッパの歴史も違うものになっていたかも知れません。
日本史の展示なら解説してしまいそうだけど、見てても人物名や時代がさっぱり…。日本史専門の歴史ヲタクにはちとよく分からんかった。教科書なんかで見た?というのはいっぱいあった。もっとクレオパトラのことを深くやんのかなあと思ってたけど…。 pic.twitter.com/AYN4psTJIz
— t.otomako (@caojps) 2015年11月22日
感想&まとめ
歴史の教科書が暗記になってしまう、確かそのこと自体は杞憂すべき問題です。しかしながら色々な人物を学ぶ事によって色々な考え方や成功・失敗を学ぶのも歴史という科目にとって大事な事だと思います。個人的には科目の中で歴史が一番好きだった私は教科書で出てきた人物を図書館の本で調べて相関関係を考えることが大好きでした。
世界が進むにつれて歴史上の人物は減る事は無くどんどん増えていくのが当たり前だと思います。歴史上の人物ひとりひとりにそれぞれの功績があり、後の世に少なからずも影響を与えている事は間違いありません。受験のために英語を習うのも良いですが、歴史や人物をもっと知る事は現代社会の中で生きていくためにももとても重要な事だと思います。