11月15日放送の「ガッテン!」では「コレステロールの新常識SP注意すべきはコレだ!」を特集!番組では9回目となるコレステロールの特集でしたが今回は第3のコレステロール「レムナントコレステロール」が初登場、悪玉どころではない超悪玉コレステロールの存在が明らかになりました。
今までは血液検査の検査表にも載っていなかったこのレムナントコレステロールが動脈硬化などの生活習慣病を引き起こすカギだったのです!
目次
第3のコレステロール
コレステロールには今までは主に2つの種類があると考えられてきました。細胞内の古くなったコレステロールを回収してくれる「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」と肝臓内から細胞内にコレステロールを送る「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」の2つです。
そして今回紹介された第3のコレステロールが「レムナントコレステロール」です、レムナントとは英語で「残り物」の意味、つまり善玉でもない悪玉でもない残りのコレステロールの事を指しています。
悪玉コレステロールが身体に与える影響とは?
ではなぜ悪玉コレステロールが体に悪い影響を与えるのかというと、肝臓からコレステロールを運ぶ際に血管内にコレステロールを落としてしまう事にあります。血管内のコレステロールは白血球の一種である「マクロファージ(貪食細胞)」によって食べられてしまう事になりますが、あまりにも多くのコレステロールを食べてしまったマクロファージは死んでしまいます。
そのマクロファージの死骸が血管内に溜まっていき動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因となります、これが悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの生活習慣病が増える理由です。
レムナントコレステロールは体に良いのか悪いのか?
その答えはズバリとても悪いコレステロールです。マクロファージはLDLコレステロールよりもレムナントコレステロールを好んで食べるという事が最近の研究で明らかになりました。LDLコレステロールを悪玉とするのであればレムナントコレステロールは「超悪玉」と言って良いほど体に悪影響を及ぼします。
レムナントコレステロールの測り方
一般的な血液検査の検査項目にはレムナントコレステロールの項目はありません、「総コレステロール」、「HDLコレステロール」、「LDLコレステロール」の3つの項目しかないのが一般的です。
しかし数値を良く見てみると「総コレステロール=HDLコレステロール+LDLコレステロール」では無い事がわかります、つまり「総コレステロール=HDLコレステロール+LDLコレステロール+レムナントコレステロール」というのが実際の計算式となります。
例えば総コレステロールが120、HDLコレステロールが50、LDLコレステロールが60の場合は残りの10がレムナントコレステロールという事になります。
レムナントコレステロール(超悪玉コレステロール)の基準値
このコレステロールの基準値は「non-HDLコレステロール(総悪玉コレステロール)」で表すことができます。non-HDL、つまり善玉以外のコレステロールの事を指す数値ですが「総コレステロール-善玉コレステロール」で導き出すことが出来ます。この数値が「150を超えるとやや危険」、「170を超えると危険!」というのが基準値です。
悪玉コレステロールの数値が悪くない方でも総悪玉コレステロールの数値が基準値を超えている場合もありますので、血液検査の結果をもう一度見直して自分の総悪玉コレステロールの量を確認する必要があります。
総悪玉コレステロールを上げない方法
コレステロールの対処法として挙げられるのはやはり食事と運動になります。食べすぎは悪玉コレステロールを増やす原因となりますのでもちろんNGですが、食事の内容も食物繊維を良く摂るようにしながら魚中心の食生活に切り替えた方が悪玉コレステロールの上昇を抑えることが出来ます。
番組内で総悪玉コレステロールの値がやや危険だった3人に魚中心の食生活を2週間行ってもらった所、全員が総悪玉コレステロールを正常値に戻す事に成功しました。また、有酸素運動は善玉コレステロールの値を上げることが出来るので総悪玉コレステロールを下げる要因となりますので適度な運動も大切です。
感想&まとめ
早速自分の血液検査の総悪玉コレステロールを計算してみたところ143という結果でした、ギリギリですね。番組に出演されていた山根千佳さんは68、麻木久仁子さんは110、天野ひろゆきさんは211という結果でしたので143はちょっとヤバい部類に入っていると思います。運動は苦手なので食生活をちょっと改善して総悪玉コレステロールの改善に挑みたいと思います♪