10月19日放送の「所さん!大変ですよ」で「ハイテクかかし対野生動物」を紹介!
番組で調査を行ったのは「かかし」。かかしと言えば畑を守るために設置されるものですが、今は立っているだけのかかしでは野生動物に対抗できなくなっているようです。弾を自動的に発射するかかしや、自在に動き回ることが出来るカカシなど、ハイテクかかしで野生動物に対抗するかかし最前線を紹介します。
畑に現れたスナイパーとは!?
向かったの長野県飯田市、畑に設置されていたのは「かかしロボット」。この地域ではサルにより農業被害が多発、長野県だけども野生動物による農業被害は約1億円に及ぶと言われています。そんな野生動物を追い払うために投入したのがこの「かかしロボット」です。赤外線センサーで30メートル先にいる動物の熱と動きを感知、警告音を出した後に粘土製の弾を打ち出す仕掛けになっています。さらに爆音を出しながら煙玉を打ち出す機能も搭載していてお値段は60万円、もうちょっとで収穫という時に鳥やサルに食べられてしまうと生産意欲が湧かなくなるので高くても思い切って導入したそうです。
かかしが初めて現れたのはいつ?
かかしが歴史上で初めて現れたのはおよそ1300年前、古事記に登場する「くえびこ」という神様が畑に立つかかしと言われています。一説によると昔のかかしは人間の形では無く、カラスや野兎の死体を潰したものだったそうです。その死体から発生する悪臭によって他の鳥獣を寄せ付けないようにしていた、つまり臭いを「嗅がす」が「かかし」になったとも言われています。その後、人型のかかしや目玉型のかかしに進化していったのです。
ハイテクかかしも登場
最近ではあらゆるハイテクかかしが登場しています、赤外線センサーを搭載して野生鳥獣をピンポイントで追い払ったり、オオカミの形を模したかかしまで投入されています。しかし平成27年度の野生鳥獣による被害総額は全国で176億円と、野生鳥獣と人間の戦いは今もなお続いています。
かかしの効果を大実験!
栃木県にある「宇都宮動物園」、この動物園にあるサル山にかかしを設置してサルがかかしに対してどのような反応を示すかを実験します。ルールはサル山にオオカミ型のかかしを設置して周りにサrが大好物なエサを置きます、サルがエサを取ったらサルの勝ち、エサを取らなかったらかかしの勝ちです。結果はサルがエサを取ったことでサルの勝ちになったのですが、エサを取るまでの時間はなんと5日。初日は全くかかしに近づこうとしなかったサルも徐々に近づき、かかしの反応を確かめながら5日目についにエサを取る事に成功したのです。逆に言えばかかしの効果があるのはたったの5日間、ワンシーズン野生鳥獣から作物を守るかかしを作るのは非常に難しいことがわかりました。
スーパーかかしロボVS蝶野正洋
秋田県立大学ですごいスーパーかかしロボが開発されていると言う事で早速調査を開始しました。8本足で縦・横・ナナメに自由に動くことができて、激しい音と動きで動物を威嚇します。2年前から開発が始まったこのかかしは自在に動く8本の足で転ぶ事無くあらゆる斜面を進むことが出来ます。さらに全面にあるアームを伸ばして動物を威嚇するなど、様々な機能を持っています。番組内で蝶野さんと対決すると言うくだりがありましたがスーパーかかしロボがいきなり動きを止めてしまいました…電池切れです、開発中なので30分しか電池が持たないとの事でした。
NHKの番組に流星号が…!
スーパーかかしロボだそうです pic.twitter.com/m6jx2o3lc3— さらら@花ポロン (@k_sarara) 2017年10月19日
感想&まとめ
動物も学習する生き物ですから動かなかったり、同じ動きばかりしていると慣れてしまってかかしを恐れなくなってしまいます。必要とされるのはランダムな動きと長時間動くことが出来る電源、そして動物に合わせた対処法を学んでいく人工知能のようなものなのでしょうか。人間対野生動物、これからも長い戦いが続きそうです♪