9月7日の「所さん大変ですよ!」では「主婦が月収30万円!? アルバイトをめぐる光と闇」を放送!
1回で3000円という高額なアルバイト代がもらえるという「荷受け代行」を行った20代主婦。
最初のうちはきちんと報酬が払われていたのですが、1ヶ月も経ったころには身に覚えのない請求書が届くようになっていました。
目次
荷受け代行のアルバイトの内容とは?
やる事は非常に簡単!自宅に届いた荷物を開けずにそのまま指定された住所へ着払いで送るだけです。
荷物を送った時の明細書をスマホで撮影して送れば登録してある口座に報酬が振り込まれます。
1回につき3000円ですので荷物を送るだけで月に4~5万円のアルバイト代が稼げるという夢のようなお話です。
荷受け代行はもちろん詐欺!
もちろんこれは詐欺です、例えば発送代行業者に荷物の転送を依頼した場合でも荷物1個当たりの送料は700円程度。
この代金には送料も含まれていますので、ただ荷物を受け取って別の場所に送るだけなら発送代行業者を使った方が割安です。
1回あたり3000円お報酬を払うことが出来るのはその荷物を送る事で依頼主である詐欺グループにもっと高額な報酬が入るからという事です。
カギとなるのは免許書
荷受け代行に登録するのには本人確認という口実で免許書のコピーや写真の送付が必要です。
詐欺グループはこの免許書を使って勝手に携帯電話の契約やネット通販で商品を買って主婦の元に送ります。
送られた荷物をそのまま転送させて、主婦の契約で得た商品をそのまま騙し取って転売するのが荷受け代行の手口です。
最近の携帯電話会社やネット通販では免許書のデータがあれば簡単に契約を結んだり商品を購入する事が出来ます。
そんな便利なシステムを逆手に取った詐欺が荷受け代行です。
騙された契約の代金は払わないといけないのか?
20代主婦を騙した詐欺グループはすでに逮捕されていました。
詐欺行為が立件されたワケですが、残された契約の代金は主婦が払わなければならないのでしょうか?
これは騙されたとは言え、本人の免許書が提出されているわけですから払わなければならない債務を負う事になります。
すでに詐欺グループに荷物を送って手元に商品が無いとしてもその債務が消える事はありません。
個人情報は簡単に渡さない
今回の被害は大事な個人情報である免許書のデータを詐欺グループの手に自ら渡してしまった行為が招いた結果です。
現在の法律ではこの詐欺行為に対して被害者を守るようなものは一切ありませんので他人に個人情報を簡単に渡す行為は絶対にやめましょう!
番組内では他にも100万円を超える被害を受けた50代主婦が紹介されていましたが弁護士を雇って携帯会社やネット通販の会社と交渉中だそうです。
しかし携帯会社やネット通販の会社からすれば正規の申し込みによって成立した契約なので主婦が債務を破棄する事は難しいでしょう。
美味しい話には必ず裏がある
数年前に流行った古本を転売して利益を出す「せどり」というアルバイト。
街の古本屋でインターネットよりも安い値段で売られている本を探してネットで高く転売する行為です。
このせどりを行うには一つ一つの本がネットでいくらで売れているかを簡単にチェックする方法が必要です。
そのために使うアイテムが「バーコードリーダー」です。
バーコードリーダーが1台30万円!
本の背表紙にあるバーコードに機械をかざすだけで瞬時にその本がネットでいくらで売られているかがわかるこの機械。
販売業者は月に5万円ほどの利益を出せるという売り込みで1台30万円で販売し、全国の主婦に200台程度売れたそうです。
しかしこのバーコードリーダーを使っても利益は全く出ず、買った主婦は皆泣き寝入りという結果になりました。
なぜ儲からなかったのか?
古本の転売が儲かったのはまだこれほどネットに情報が無い時代の話。
お客さんが売りに来た本はネットの価格を参考にして買い付けられて、ネットの価格を参考に値付けされます。
昔のように頭の中の知識だけで行われているわけではないので、ネットの価格と店頭で売られている価格にあまり違いはありません。
いくら探しても利益を出せる本が見つけれらる可能性はとても低いと言っていいでしょう。
感想&まとめ
知らず知らずのうちに借金を背負ったり使えない高額な機械にお金を払ったりと美味しい話には必ず裏がありますね。
人を騙そうとする人間はあらゆる情報や知識を使って美味しい話を作り上げます。
そんなに簡単にお金を儲ける事は出来ません、儲けようとするのであれば騙す側に負けないように情報を収集したり考える事が必要です。
ちなみに番組内では家事代行やダイエットアドバイザーでちゃんと稼いでいる主婦も紹介していました。
自分の強みを色々な商売にできる時代でもあります、騙されないように自分に出来る事で稼ぐのが一番の近道です♪