9月6日の「ガッテン!」では「胆石(たんせき)の真実」を解説!
胆石とは胆のうに出来る石の事、胆石があるというだけですぐに痛みや病気に繋がるわけではありません。
しかし自覚症状が無い事で、かえって恐ろしい病気にかかっている事を見逃してしまう可能性もあるのです。
目次
そもそも胆石とは?
まずは胆のうという臓器のお話です。
胆のうは肝臓で作られる胆汁(たんじゅう)という脂を分解する消化液を蓄えています。
この胆汁は主に脂分の多い食物を食べた時に胆のうから排出され、食物の脂を分解する働きをします。
しかし胆汁の濃度が濃くなったり、コレステロールが多くなると胆汁が結晶化してしまい胆のうの中に胆石が出来てしまうのです。
胆石が出来ても痛くない?
胆石が出来てしまったとしても出来ただけでは痛みは感じません。
胆のうの中にある状態であれば痛みは感じませんし、胆のうの外に出てしまっても腸までスムーズに出てしまえばそのまま便として排出されます。
しかし胆のうの出口や腸への出口に詰まってしまった場合には耐えられないほどの激痛を引き起こします。
痛くないから大丈夫ではない!
胆石がある程度大きくなってしまうと胆のうの出口に詰まる事も無く胆のうの中で転がり続けます。
転がっているだけでは痛みは感じないのが胆石の怖い所です。
胆のうの中を長年胆石が転がり続ける事によって胆のうが炎症を起こしてしまい、恐ろしい「がん」を引き起こしてしまいます。
胆のうがんや胆管(たんかん)がんは自覚症状が乏しいことがあって発見する事が非常に難しいがんです。
見つかった時にはすでに手遅れとなるケースが多く、他のがんと比べても5年生存率が非常に低いのが特徴です。
胆石が出来てしまう原因は?
食事をとりすぎる
食事を摂りすぎると内臓肥満になり、コレステロールが胆のうに溜まりやすくなります。
そのコレステロールが結晶化して胆石を作り出す可能性が高くなります。
食事をとらない
逆に食事をとらないのも胆石が出来てしまう原因になります。
食事をとらない事で胆汁が排出される回数が少なくなり、濃縮された胆汁から胆石が出来やすくなってしまいます。
運動不足
これもコレステロールと関係があります。
運動をしないと脂肪が溜まってコレステロールが増えていきます。
遺伝
家族に胆石が出来た人がいる方も遺伝的に胆石が出来やすい体質の可能性が高くなります。
胆石を発見するには?
胆石を発見するには「腹部超音波検査(エコー検査)」が必要となります。
女性であれば40代、男性であれば50代くらいから検査をした方が良いそうです。
人間ドッグでも受ける事は可能ですが、単体の検査でも5000円程度で受けることが出来ます。
胆石を予防するには?
胆石を作らなくしたいのであれば規則正しい食生活をするのが一番です。
規則正しく食事をとる事によって胆汁が定期的に排出されて、胆のうの中を健康に保つことが出来ます。
また太りやすい食事やコレステロールが多い食事も控えた方が胆石が出来る確率を減らすことが出来ます。
胆のうがんや胆管がんのシグナルは?
便が白くなったり黄疸(おうだん)の症状が出た方は要注意です。
便は胆汁によって色がつけられます、色が白くなってしまうという事は胆汁が正常に排出されていないという事になります。
黄疸も胆汁が溜まってしまっているサインです、この2つの症状が出た場合は病院で検査を受けた方が良いでしょう。
感想&まとめ
番組の最後では「アイスマン」と言われる氷河期時代の氷の中から発見された人の解剖の様子が紹介されていました。
解剖した結果、胆のうには胆石が3つ発見されたそうです。
脂肪やコレステロールが多い食べ物を人類が食べ始めた時から、胆石と人類の関係は始まっていたようです。
自覚症状が少ない胆石、痛みが無いから大丈夫と思っていたら重大な病気にかかっている可能性もあります。
普段から食生活には気を付けた方が良さそうですね♪