東京都府中市にあるミニストップで度重なる無断駐車への対策として店員が自分の車に「タイヤをロック中!はずしてほしかったら4万円ください」などの貼り紙やボンネットに「ミニストップでご利用者以外駐車禁止」と書かれたカラーコーンを置いた所、ツイッターなどに批判が集中し、撤去した事が話題になっています。
【無断駐車対策 コンビニに批判】東京都内のミニストップが無断駐車対策として、用意した車のタイヤをロックし「4万ください」と貼り紙をしたところ、ツイッターなどで批判の声が上がった。店側は「過激だった」と反省。 https://t.co/nKlc9PRBc0
— Yahoo!ニュース 速報や地震情報も (@YahooNewsTopics) 2017年8月7日
ネットでの反応は概ね「無断駐車という犯罪行為を止めようとした店員のどこが悪い!」、「自分の車だったんだから良いじゃないか」などと肯定的な意見が多いですが、私が気になったのは「お店側の対応の遅さ」。8月4日にこの車と貼り紙、カラーコーンを設置して5日の朝には見かけた人がツイッターに投稿、ミニストップのコールセンターに「不快だ」、「やりすぎだ」などのクレームが入ったとの事。おそらく5日の早い時点でお店に対して撤去の指示が入ったことだと思いますが撤去されたのは6日との事。まるまる24時間は無断駐車対策の車が置かれていたことになります。
無断駐車対策をすぐに撤去しなかった理由は?
ではナゼ?本部から撤去の要請があったのにすぐに対応しなかったんでしょうか?そこには普段から無断駐車に悩まされていた店長の意地があったと思います。ご存知の通りコンビニは大体がフランチャイズ制、問題となった店舗は「ミニストップ白糸台三丁目店」。国道20号付近にあるミニストップは「味の素スタジアム」から1kmほど離れたところにあり、スタジアムでイベントが行われる際には無断駐車が相次ぎ、店側も警備員を置くなどの対策を行いましたが一向に減らないため今回の行為に及んだとの事です。
置かれていたのは店員の車という事ですが、店長=オーナーが許さない限り、勝手に店員がそんなことをする事は許されないはずなので、そこには店長の意思がからんでいたという事になります。もともとお店の売上を気にするバイトなんて今の世の中に何人いるんでしょうか?無断駐車が多くても別に一定の時間お店にいれば時給が貰えるわけですから別に無断駐車が多かろうが気にすることではありません。こんな大がかりな事をする背景には必ず店長の許可が必要になります、もしかして店長の車だったのかも知れませんが表向きに店長だとイメージが悪くなるので店員としたのかも知れません。
普段から自分のお店に無断駐車をされて他のお客が来る機会を減らされているんじゃないだろうか?と思ったオーナーが警備員などの対策を行っても一向に減らない無断駐車に業を煮やして、店員に対して車を持ってくるように指示を出し、今回の行為に及んだ。本部から「クレームが入っているから撤去してください!」などの言葉があっても、長年苦しんだ無断駐車に対しての意地がすぐに車を撤去させたくないという選択肢を選んだのではないでしょうか。
感想&まとめ
確かに自分の出している店で無断駐車が行われていれば良い気持ちはしないでしょう。しかしながら問題となったミニストップを良く見てみると国道沿いにあるのではなく、一本道路を奥に入ったところにあるようなのでそれほど駐車スペースが無くなる事による売り上げ減があったのでしょうか。基本的にコンビニは近くのお店を利用するもの、警察学校や病院なども近くにあるのでそれほど車を利用したお客が多いとは思えません、そうなると完全に無断駐車に腹を立てただけの感情的な行為としか思えなくなってしまいます。将来的な視点で考えた場合には「あのお店に車を止めると変な事をされる」、「なんか変な事をやっていたコンビニだから他のコンビニに行こう」などと考える客も出てくるのではないでしょうか?個人の感情を優先せずにビジネス的な視点で考えると今回の行動にははなはだ疑問を感じてしまいます。確かに無断駐車はいけないですがやりすぎは批判を集める事にもなります、ネットで賛同してくれる人全てが自分のお店でお買い物をしてくれているお客なワケでは無い事を考えて欲しいものです。
関連記事はコチラ
→ミニストップの無断駐車対策が話題に!無断駐車への罰金や対処は法律的に有効なのか?