10月13日放送の世界一受けたい授業では、日本に腹腔鏡手術を広めたメディカルトピア草加病院の金平永二院長が出演!
以前は金平先生が行う腹腔鏡手術に対して信用が得られず、どこの病院にも属さないフリーランスの外科医として活動していたそうです。
患者への負担が少ない腹腔鏡手術が徐々に受け入れられていく過程には、金平先生の並々ならない苦労があったようです。
目次
金平先生が腹腔鏡手術を目指すキッカケ
39年前に金沢大学の医学部に進学した金平先生は、新しいものに挑戦したいという思いから世界中の最先端医療を調べていました。
そして当時最先端医療であった腹腔鏡手術を知り、27年前にドイツに渡り腹腔鏡手術のスペシャリストと言われていたゲルハルト・ブエス先生に弟子入りをしました。
約2年間で腹腔鏡手術を習得して日本に帰国しましたが、当時の日本では腹腔鏡手術の信頼度は低く大学病院では手術をさせてもらえませんでした。
そこで16年前に日本人初のフリーランスになることを決意、特定の病院に属さず依頼があった時だけ手術をするフリーランスの外科医となりました。
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— check-it (@checkit21968566) 2018年10月13日
フリーランスの壁
腹腔鏡手術の認知度が低いので手術の依頼がこない
そこで思いついたのがホームページ、自らホームページを起ち上げてそこから腹腔鏡手術の手術の依頼を受けるようにしました。
傷跡が小さく済むという事がどんどん話題になり、腹腔鏡手術の依頼が来るようになったそうです。
手術する場所が無い
病院に属さないという事はベッドも手術室も許可が無ければ使う事ができません。
そこで利用したのが「オープンベッド制度」、病室の足りない医師が病室を借りて一緒に診療を行う制度でこれを利用すれば手術室を使う事も可能となります。
最初はフリーランスの外科医である金平先生に許可は下りませんでしたが、当時の医師会理事長が金平先生の熱意を受け止めて許可を出してくれたそうです。
匿名で手術を行う事も
当時は腹腔鏡手術ができる医師がいなかったため、手術を成功させて病院の知名度を上げようとする依頼もあったそうです。
自らの名誉よりも腹腔鏡手術が広まる事を第一に考えていた金平先生、そんな依頼でも快く手術を引き受けました。
病院の言い値で手術
フリーランスのの外科医というと相当高い報酬を受け取っていたように思ってしまいますが、金平先生は自分で報酬を決めずに全て病院側の言い値を受け入れました。
高額な報酬にしてしまうとそれだけ手術の依頼が減ってしまいます、腹腔鏡手術の普及を第一に考えて相場も伝えずに全て言い値で手術を行ったそうです。
エックスゲート
金平先生は腹腔鏡手術の普及のために手術器具の開発にも携わっています、そんな金平先生が開発したのが「エックスゲート」。
通常は身体の5ヵ所に穴を開けて行う腹腔鏡手術を、おへそに「エックスゲート」を装着させる事によって小さな1つの穴で手術ができるようになりました。
実際の腹腔鏡手術の様子は?
番組で紹介されたのは胃に5cmほどの腫瘍を持った女性の患者、他の病衣では胃を切除しなければ腫瘍を摘出する事ができないと言われ金平先生の病院に辿り着きました。
「エックスゲート」を装着して手術開始、驚異的なスピードで腫瘍を切り離してさらに驚異的なスピードで縫合を行い、わずか1時間50分で腫瘍だけを摘出する事に成功しました。
大手術だったにも関わらず3日後には食事を食べて動けるようになり、わずか6日後には無事退院する事ができました。
感想&まとめ
自分の医師としてのキャリアよりも、患者の身体の事を考えてフリーランスの外科医の道を選んだ金平先生。
今でこそ病院の院長先生という立場ですが、フリーランス時代はかなり苦労したんじゃないかなと思います。
周りにどう思われようと患者への身体の負担が少ない腹腔鏡手術を広めた金平先生、これからもより良い医療環境を作るために頑張って欲しいですね♪