6月24日放送のがっちりマンデー!!では「日本を儲けさせるお役所シリーズ」で農林水産省とその外局である林野庁を紹介!
普段はなかなか入ることが出来ないお役所内部を特別に見せてもらうお役所シリーズ、「ぽろたん」、「きのこ係長」、「飛ばないテントウムシ」など、様々なキーワードが出てきました。
霞が関にある外務省の真向かいにある建物が農林水産省、日本の農業、林業、水産業を支える農林水産省の内部に潜入し様々なお仕事を調査しました。
目次
穀物課 稲生産班
日本のお米農家が儲かるための仕組み作りをしている部署で、効率が良いお米の作り方を農家に提案したり、品質が良い銘柄の開発を研究機関に依頼するのが主な仕事です。
最近ではお米の輸出が4年間で3倍以上に増えているそうですが、その原因は海外に日本食レストランが増えているのが要因となっているそうです。
穀物課 豆類班
豆の国内における生産振興、流通の改善、消費の拡大などを行っている部署です。ちなみに穀物課では米、麦、豆の3つの穀物を扱っていますがどうしても長男は米、次男が麦、三男が豆という扱いになってしまうそうです。
そんな豆類班の班長が注目している豆は「レンズ豆」、ちなみにレンズに似ているからレンズ豆ではなく、レンズ豆に似ているからレンズという名前がついたそうで、レンズ豆の方がレンズよりも先に生まれているそうです。
生産流通消費統計課
こちらはお米の統計調査を行っている部署、ニュースで良く耳にする作況指数を作っています。
その調査方法は全国10000ヵ所の水田を対象として、稲穂についているもみ殻の数を手作業で確認するという気の遠くなる作業。
数字が事前に漏れると先物取引などに悪用されたしまう事があるので、作況指数のデータは超機密情報扱いになっているそうです。
園芸作物課 野菜調整官
気候による全国各地の野菜の生育状況を把握して価格を予測する仕事をしています、こちらもニュースで良く耳にする野菜の高騰などを調査する部署です。
そんな園芸作物課では新品種の開発も大事な仕事で、茨城県つくば市にある研究機関「農研機構」で様々な品種改良を行っています。
リンゴのふじ、ナシの幸水、種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットなども農研機構で生み出された品種です。
栗の新品種「ぽろたん」
11年前から開発が進んでいる「ぽろたん」、普通の栗と違う点は簡単に渋皮がはがせる品種だという事です。
栗を加工する際に問題となるのが栗の渋皮、この渋皮がはがれやすくなる事で加工も飛躍的に楽になります。
ぽろっと皮が剥けて、丹沢と「550-40」という品種のかけ合わせだから「ぽろたん」という名前がついたそうです。
林野庁長官に面会
農林水産省の中を歩いていると、突然壁がグレーから木目調に変わる場所にたどり着きました。
ここは農林水産省の7階にある外局の「林野庁」、木を扱うという事で林野庁の内部も木目で統一してあるそうです。
そこで面会できたのは林野庁のトップでもある林野庁長官、この日はちょうど新法案が通った日だったので少しお疲れの様子でした。
ちなみに新しく通った法案とは「森林経営管理法案」、森林所有者が自分で管理できない森林の運営を民間企業に委託できるようにする新しい法案です。
特用林産対策室
特用林産物とは森林や原野で採れる木材以外の産物、キノコ、タケノコ、ワサビ、炭などを専門に扱う部署です。
この部署で出会ったのが「きのこ係長」、4月から就任したきのこ係長はそれに合わせて自分の髪型をマッシュルームカットにするほどキノコに愛情を注いでいました。
食料産業局
日本の食品を海外に宣伝する部署で、日本最大の食品輸出のための展示会「日本の食品輸出EXPO」などを開催して、日本の食品の良さを海外にアピールしています。
ここで国産食品の応援キャラクター「こくさん」が登場、地方の自治体にゆるキャラがいるのは知っていましたが、農林水産省にもゆるキャラがいるとはちょっと驚きでした。
国産食品の応援キャラクター こくさん(o^-^o) #こくさん #国産食品の応援キャラクター pic.twitter.com/0W2U4CGVS5
— mieti(みえち) (@mieti_3) 2018年6月23日
飛ばないテントウムシ
広島県福山市にある国の研究機関「西日本農業研究センター」、おもに穀物や野菜の品種改良を行っている研究所ですが、今回紹介してくれたのはテントウムシの研究でした。
テントウムシは害虫のアブラムシを食べてくれる益虫ですが、一つの葉に留まることなく次から次へと飛び立ってしまい、あまり害虫駆除の働きに期待はできませんでした。
そこで開発したのが「飛ばないテントウムシ」、飛ばない事によって一つの葉に長く留まるようになり、害虫駆除の効果が飛躍的にあがりました。
17年前から始まったこの研究は、飛ばないナミテントウを見つけて交配を繰り返す事13年、2014年に「天敵製剤 ナミテントウ剤」として商品化に成功しました。
気になる価格は1匹80円と少し高めですが、農薬を使いたくないとっておきの作物に使われる事が多いそうです。
感想&まとめ
ちなみに農林水産省では中央競馬や地方競馬の監督も行っています、ちなみに競輪やオートレーズは経済産業省の管轄だそうです。
農家や漁師はほとんどが個人が経営する零細企業、そんな零細企業を支えてくれる農林水産省という国の働きがあってこそ日本の農業や漁業は成り立っているんでしょうね♪