3月29日放送の「プレバト!!俳句の才能査定ランキング」では「入学式と桜」の写真で俳句対決!今回のメンバーは東大卒で俳句歴40年の加藤登紀子さん、そして過去に1位を獲得した4人、新保悟志さん、ケンドーコバヤシさん、犬山紙子さん、番組最低得点の記録を持つ岩永徹也さんです。さらに特待生3級の千原ジュニアさんと中田喜子さんが特待生昇格試験に挑みます!
明日の #プレバト 俳句のテーマは
「入学式」と「桜」 pic.twitter.com/Ly6z4J0jBD— うしろ@整地中 (@usiro_flan) 2018年3月28日
目次
今回のお題は「入学式と桜」
第4位 新保悟志さん 50点(凡人)
花冷えも
門出の子らは
頬染めて
寒い中子どもたちは入学式で高揚して頬を染めながらも、期待と不安を抱いて入学式を迎える情景を詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
こういう句はたくさんあります、キングof凡人の句です。中七の「門出の子」は入学というよりも卒業式や家を離れる方のイメージの方が強く、「染めて」も凡人過ぎる表現です。
【添削後】
頬あかき
子ら花冷の
校門へ
第3位 犬山紙子さん 55点(凡人)
桜冷え
この眼と頬に
萌ゆるあか
寒い中送り出す不安な気持ちだけど、子どもの眼とほっぺは赤くもえていたという子どもを送り出す親の気持ちを詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
凡人的な発想の中に「萌ゆるあか」を入れてみた感じです。「萌ゆるあか」という部分がちょっとわかりにくい、また眼と頬のどちらに焦点を当てるかが中途半端です。
【添削後】
桜冷や
巣立ちゆく子の
頬あかし
または
桜冷や
巣立ちゆく子の
眼(まなこ)美(は)し
第2位 加藤登紀子さん 60点(凡人)
走ろうよ
ふたりだけの
入学式
ふたりだけという部分を色々に感じられるように詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
「走ろうよ」はとても良いです、この言葉だけで小学生という事がわかります。しかし、「ふたりだけの入学式」と言う部分の意味をつかむのがちょっと難しくなってしまっています。
【添削後】
走ろうよ
走れよ
入学児二人
最下位 ケンドーコバヤシさん 35点(才能ナシ)
初桜
交互に跳ねよ
赤と黒
走ってVの時に揺れている赤と黒のランドセルを詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
やろうとしている事は悪くないが写真が無いと何もわからない句です。跳ねているのがランドセルと書かないからわかりにくいので、字数が多い「ランドセル」では無く「鞄」という言葉を使って表します。
【添削後】
初桜
跳ねる鞄の
赤と黒
第1位 岩永徹也さん 70点(才能アリ)
えんぴつに
桜の歯型
入学式
入学式の不安と緊張を鉛筆をかじって歯型がついている様子で表そうと詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
季重なりと思いきや「桜の歯型」という事で上手い比喩表現になっています、この部分だけで小さい子という事が連想できます。虚の季語「桜」と実の季語「入学式」のバランスがとても良いです、ひとつだけ言うのであれば「入学式」という言葉を「入学す」と変えれば子どもを思う親の気持ちを表すことが出来ます。
【添削後】
えんぴつに
桜の歯型
入学す
特待生昇格試験
特待生3級 千原ジュニアさん
初桜
子どもの笑い声で
咲く
校庭に咲いている桜が子どもたちの声を吸収して咲いているような様子を描いた句です。
<昇格試験のポイント>
「で咲く」という部分がポイント、「初桜」・「子どもの声」とくれば「咲く」という言葉は全くいりません。中七の「で」という部分が一番の問題、「で」という言葉は理由や説明を表すので俳句では最も嫌われる表現です。
【添削後】
子らの声と
ひかりを吸うて
初桜
4か月ぶりの1ランク降格が出てしまいました…。
特待生3級 中田喜子さん
分校の一樹
入学児一名
分校に久しぶりに入学生が入ってきたことで1本だけある桜も喜んでいる様子を描いた句です。
<昇格試験のポイント>
2つの数詞「一」がポイント、「分校の一樹」ではどんな木しかわかりませんが「入学」という季語で桜を連想させます。「一樹」という大きい表現と「一名」という最小の表現の対比が見事です。
【添削後】
分校の一樹
入学児は一名
見事ワンランク昇格です!
感想&まとめ
千原ジュニアさんは梅沢富美男さん以来4ヶ月ぶりとなるワンランク降格、それに対して岩永徹也さんは初登場の衝撃的な5点の最下位から2回連続才能アリの1位を獲得しました!出演者に対して案外的を得た指摘をしていた千原ジュニアさんでしたが、やはり自分の句となると考えすぎて実力が出しにくいのかも知れませんね♪