3月8日放送の「プレバト!!俳句の才能査定ランキング」では「卒業式」の写真で俳句対決!今回のメンバーは田山涼成さん、藤井隆さん、古閑美保さん、小沢真珠さん、そして夏井先生の愛弟子勝村政信さんです。特待生昇格試験では特待生1級のキスマイ千賀さんと4回連続現状維持だった名人8段の梅沢富美男さんがワンランク昇格を狙います!
次回の #プレバト 俳句のテーマは
「卒業式」 pic.twitter.com/bmGu44R8DK— うしろ@整地中 (@usiro_flan) 2018年3月5日
目次
今回のお題は「卒業式」
第4位 小沢真珠さん 35点(才能ナシ)
旅立ちに
スマホかざして
もらい泣き
自分の卒業式の時にあまりに泣きすぎて、友達のお母さんがもらい泣きしていた経験から詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
問題点は2つ、まず季語が無い、そしてこの句は普通の文章をちぎりとって俳句のフリをした代物。旅立ちの部分に季語を入れて、スマホという部分をシャッターに変えて音や動きを感じさせます。
【添削後】
卒業の
涙よもらい泣く
シャッター
第3位 田山涼成さん 50点(凡人)
ふらここと
母の写真と
学生帽
「ふらここ」とはブランコの事、昔卒業式で母とブランコで撮った思い出の写真を思い出して詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
ブランコ・母の写真・学生帽と物が3つ出てきますが繋がりが無いので状況がわかりにくい句です。「撮る」という動詞を加えて映像を表現しましょう。
【添削後】
ふらここに
撮る学帽の吾と(あと)
母と
第2位 古閑美保さん 65点(凡人)
ふる里の
山河よさらば
卒業す
卒業してプロゴルファーになるまでは地元には帰らないという決意を詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
どことなくできているけど物足りない句です。成功するまで地元に戻らない決意を表したいのであれば語順を変えた方が良さそうです。
【添削後】
卒業の
山河に誓う
志(こころざし)
最下位 藤井隆さん 25点(才能ナシ)
背くらべ
山笑う子の
卒業式
入学式の時は舞台の幅に収まっていたが、大きく育って卒業生が山のように見えるという事を詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
卒業式も山笑うも季語なので季語を2つ使っています、また読んでみても状況があまり伝わりにくい句です。山笑うという部分をハッキリ山並みという言葉に変えて映像を伝えましょう。
【添削後】
山並みの
ごとき背よ背よ
卒業す
第1位 勝村政信さん 70点(才能アリ)
校長の
眼鏡にうつる
春の風
卒業証書を校長先生からもらう時に眼鏡に春の風景が映っていて、春がもうすぐ来るんだなと感じた気持ちを詠んだ句です。
<夏井先生の添削>
この句のポイントは「うつる」という言葉が機能しているかどうか、「眼鏡に」とあれば映るを入れる必要は通常はありません。しかしこの句で映しているのは形が無い春の風、「うつる」という言葉が春の風を見事に強調して機能しています。
添削ナシです!お見事!
特待生昇格試験
特待生1級 Kis-My-Ft2 千賀さん
卒業や
空行く鳥の
光る朝
卒業式の朝に歩いていると空を飛んでいる鳥が光って見えた、光って見えたのは希望や不安と言った自分の中の心境なのかなと感じた様子を詠んだ句です。
<昇格試験のポイント>
中七の「空行く鳥の」がポイント。「空行く鳥」という言葉を使うとどうしても鳥の説明になってしまいます、語順を変えて「朝の空」にすれば映像がもっと鮮明になります。
【添削後】
卒業や
鳥ひかり行く
朝の空
残念ながら現状維持です…。
名人8段 梅沢富美男さん
友ふたり
卒業の日の
病室に
具合が悪くて卒業式に出られなかった子の病室に友達が来て、二人だけの卒業式をした様子を描いた句です。
<昇格試験のポイント>
下五の「に」がポイント。余韻が素晴らしい句です、言葉の語順や選択を良く考えている句です。最後が「に」で終わっている事でその後の会話などを想像させてくれる良い切り方をした句です。
添削なしで見事ワンランク昇格です!
感想&まとめ
ここまで4回連続現状維持だった梅沢さん、今回昇格しなければ2段階降格でも構わないという背水の陣で臨んだ句で見事昇格となりました!確かに梅沢さんの句は読む人によって色々な想像ができると思います。ついに名人9段に昇格した梅沢さん、次回からは名人10段に挑戦です♪