1月23日放送の「この差って何ですか?」では「ぜんざい」と「おしるこ」の差を解説!粒が残ったあんこにお餅が入った料理の写真を東京で見せたところ「おしるこ」と答えた方が50人中47人、大阪では50人中全員が「ぜんざい」と答えました。同じ料理でもなぜ関東と関西では呼び方が違うのでしょうか?
京都二年坂 かさぎ屋
このお店は「ぜんざい」と「おしるこ」の両方の料理を提供しています、実際に料理を見てその違いを探っていきます。最初に出てきたのは「ぜんざい」、粒あんの汁にお餅が入っています。そして問題の「おしるこ」はこしあんで作った汁にお餅が入っている料理。店主によると関西では粒あんのものを「ぜんざい」、こしあんで作ったものを「おしるこ」と呼ぶのが一般的だそうです。
→かさぎ屋 (かさぎや) – 祇園四条/甘味処 [食べログ]
かさぎ屋さんの善哉とおはぎ美味しかった♥ pic.twitter.com/Cjx7iwgwKs
— つむぎ (@tsumugi_sl) 2017年12月16日
「ぜんざい」と「おしるこ」の違いは生まれた成り立ち
かさぎ屋店主の早川さんによると、「ぜんざい」と「おしるこ」では成り立ちが全く違うのがその理由だそうです。2つの料理のうち最初に生まれたのは「ぜんざい」、その起源は室町時代の出雲の国で行われていた「神在祭(かみありさい)」で粒が残った小豆の汁にお供え物のお餅を入れて食べたのが始まりだと言われています。
その料理は「神在餅(じんざいもち)」と呼ばれて大変好評だったそうですが、出雲の国の人はなまりが強かったそうで他の国の人が料理名を聞いた時に「ぜんざい餅」と聞こえてしまったそうです。この事から粒が残った小豆の汁にお餅を入れる料理が「ぜんざい」として定着していったのです。
「おしるこ」の起源は?
おしるこが生まれたのは江戸の中期、江戸に砂糖が出回るようになった事により誕生しました。砂糖が使えるようになった江戸では小豆の粉で作った汁にお餅と砂糖を入れた料理「おしるこ」が考え出されました、小豆の粉で作った汁だから「汁粉」というワケです。
その後、屋台で「汁粉」を出すお店が増えてきました。粒あんで作った「汁粉」を「田舎汁粉」、こしあんで作った「汁粉」を「御膳汁粉」として出したところ江戸の町で一気に広まっていったそうです。このこしあんで作った「御膳汁粉」が関西でも話題になったことから「おしるこ」という言葉が関西にも普及していきました。そのような理由で関東では粒あんもこしあんも「おしるこ」、関西では粒あんは「ぜんざい」」、こしあんは「おしるこ」と言う呼び方が定着していったとの事です。
感想&まとめ
言われてみれば「ぜんざい」と言う呼び方はあまり関東では使いませんね、「粒あんのおしるこ」か「こしあんのおしるこ」という区別をしてしまいます。とりあえず呼び方はどうあれ小豆の汁にお餅が入った料理はやっぱり美味しいと言う事でまとめてみたいと思います♪