5月7日に放送の「がっちりマンデー!!」、今回のテーマは「儲かる!マニアック食品スーパー」。
個性的な品揃えで売り上げを伸ばす個性的なスーパーの紹介です。
紹介された3店舗のうち、2つは私も知っているスーパーでしたが皆さんはいくつ知っているでしょうか?
■富澤商店(TOMIZ)
世田谷区玉川高島屋の中にある「富澤商店(TOMIZ)」ここはお菓子やパンの材料を売る専門店。
→トミーズ(富澤商店)|ミッドランド スクエア / MIDLAND SQUARE
小麦粉だけでも100種類以上、ナッツ90種類、チョコレート70種類、その他にもお菓子作り用の器具なども販売しています。
元々プロが使用している材料を扱っていたが、それを小分けにして一般の人でも買えるようにしたとのこと。
お店の方いわく、例えば小麦粉でも1種類ではなく何種類も品揃えする事でここに来たら必ずお目当てのものが見つかる。
なるほど、ターゲットを絞り込むことによってコアな客層を呼び込み、集客と売り上げを実現させているわけですね。
お店では定期的にお菓子の調理教室も開かれていて、手作り派を増やす運動もしています。手作りの魅力を伝えて商品も買ってもらう、まさに一石二鳥ですね。
今期の売り上げは年商114億円、もちろんプロへの卸売りも行ったり、インターネット通販なども行っているようなのでこれからも業績は伸び続けると思います。
→お菓子作り・パン作りなら製菓材料専門店TOMIZ(富澤商店)通販サイト
■picard(ピカール)
2016年11月に日本初出店を果たしたフランスの冷凍食品専門店「picard(ピカール)」。現在は中目黒、麻布十番、青山骨董通りの3店舗を出店しています。
本場ヨーロッパでは1,000店舗以上、年商は1,700億円。私も日本初出店のニュースは見ましたので存在だけは知っていました。
紹介された冷凍食品はちょっと値段的には高いと思ったんですが、ヨーロッパでは冷凍食品への考え方が日本とは基本的に違うそうです。
日本ではレンジでチンすれば手間いらずで出来上がるのが冷凍食品ですが、あくまでも保存方法として冷凍という手段を使っているだけで冷凍食品でも調理にひと手間かけるのがフランス流。
早く安く作れるのが目的ではなく、美味しい料理を作るための材料としての冷凍食品というコンセプトなんでしょうか。
気軽にヨーロッパ直輸入の料理が楽しめるという事が受け入れられたんでしょうか、オープンしてまだ半年ですが想定の1.5倍の売り上げになっているとのことでした。
→Picard(ピカール)冷凍食品 Online Shop トップページ
■カルディコーヒーファーム
こちらは大手ショッピングモールであれば必ずと言っていいほど見つけられる「カルディコーヒーファーム」。世界中の面白い食材を集めた専門店です。
入口で行われている無料コーヒーサービスは25年前にお店の知名度が低かったころ、お客さんを店内に呼び込む目的で始めたそうです。
番組内で放送された商品はタイ産タイカレー、ドイツ製ピクルス、タイ製パクチーラーメンなど、値段も意外とリーズナブル。
まるで迷路のようなお店作り、お店のコンセプトはどこに何があるかわからない宝探しのような感覚でお買い物を楽しんでいただきたいとのこと。
何を買うか決めて来店するのではなく、「なにか面白いものないかなぁ」という気持ちで来店してもらえるようなお店作りを行っているようです。
ちなみにそんな「カルディコーヒーファーム」の気になる売上ランキングTOP3は…
第3位 切り落とし生ハム
第2位 マイルドカルディ(店頭で配っているコーヒー)
第1位 イタリア産トマト缶 年間1,000万個、10年以上売上TOPを守っているとのことでした
1986年に1号店を出店、現在390店舗。女性スタッフ比率が98%と全社員7,300人中7,000人以上が女性。
女性の方が商品説明などが上手にできるとの事で女性採用を増やし続けた結果だそうです。定期的に店舗スタッフが集まって新商品の試食会を行い、商品説明のための知識を磨いているそうです。
■感想&まとめ
今回は「儲かる!マニアック食品スーパー」ということでかなり個性的なスーパーの紹介でした。
近所のスーパーで手に入らないから専門スーパーまでわざわざ足を運ぶ、そんなお店のコアなファンをターゲットにしたビジネスモデルは勉強になりました。
特に「富澤商店(TOMIZ)」さんはターゲットを自分たちで創りあげる努力までしてらっしゃるとの事で脱帽です。
大手スーパーがどんどん勢力を伸ばしている今、生き残れるのはこういうコンセプトをしっかり持ったお店なのかも知れないですね。
■おまけ
ちなみに私はインターネット通販にはちょっと詳しくて、ページや広告を見れば大体の売り上げがわかります。3店舗とも好調のようです。
楽天、YAHOOなどのモールではそもそもの集客数が多いため、売り上げは上がりますが出店料などの経費がかかり収益に繋がらないケースが多いです。
ですからインターネット通販で収益を上げるためには、いかに自社サイトに集客するかがカギとなります。
3店舗ともコアなファンの方が多くいるという事で自社サイトへの集客数を確認してもかなりのお客様が訪問していると思います。
インターネット通販の世界でスーパーと同様の事が起きていて、大手通販サイトが多くの品揃えですでに数多くのシェアを占有しています。
新しくインターネット通販を始めるには紹介された3店舗のように個性的な商品でお店のファンを作ることが求められます。
こういったビジネスモデルが増える事で、消費者の選択の自由も広り、楽しい生活が送れるようになる事を期待します♪