9月18日の「世界まる見え!テレビ特捜部」では「タイタニック号の隠された真相?沈没の原因は○○だった!?」を放送!
20世紀最大のミステリーとも呼ばれるタイタニック号の沈没、一般的には氷山に衝突したのが原因だと考えられています。
しかし実は氷山以外にも沈没の原因となる理由がありました、いくつもの不運が重なってタイタニック号は沈没してしまったのです。
目次
電気技師が撮った写真がヒントに
沈没の理由が氷山以外にもあったという説は当時タイタニック号に勤めていた電気技師のアルバムから明らかになりました。
電気技師が撮った当時の写真にはタイタニック号の船体の横に黒いシミのようなものが見えます。
一枚の写真だけでは無く、他の角度から撮った写真にも同じ部分に黒いシミが確認出来ました。
黒いシミは石炭火災の証拠?
タイタニック号で出航前に石炭火災が起こったのはすでに知られている事実です。
さほど大きい火災ではなかったと伝えられていますが、その写真を石炭火災の専門家に見せて話を聞きました。
専門家の話によるとタイタニック号では石炭が自然発火した可能性があると言います。
自然発火した石炭は1000度以上にもなるので気付いた時にはもう手遅れという事が多いそうです。
数週間燃え続けた石炭
先ほどの電気技師の写真が撮られたのはタイタニック号が出航する数週間前。
タイタニック号の石炭係の証言によると出航時になっても火を消す事は出来ていなかったそうです。
つまり石炭火災を起こしながらタイタニック号は走り続けていたという事になります。
なぜ火災を起こしたまま出航したのか?
当時タイタニック号を保有していたホワイトスターライン社は数年前に経営難のために買収されていました。
新しい親会社は早く利益を出すように無理難題をタイタニック号に対して要求したようです。
その結果、船体を守る鉄板は薄くなり強度が落ち救命艇の数も半分になってしまったのです。
そんな何よりも利益を要求される状況の中では火災が起こっても、早く乗客を運んで利益を出す方が優先されたのではないかと考えられます。
当時の燃料事情
タイタニック号が処女航海を行った時は炭鉱夫のストライキが起き、石炭を手に入れる事が難しい時期でした。
イギリスのサウサンプトンからニューヨークまでの燃料はギリギリの量だったと考えられます。
また、燃えている石炭を消すには窯に入れるしかないので石炭を窯に入れるスピードを落とすわけにはいきません。
こうしてタイタニック号は進路やスピードを落とさずに走り続けなければならない状況に追い込まれていました。
そして氷山との衝突
タイタニック号の船長には事前に氷山があるので危険だと言う情報は伝わっていました。
しかし燃料の関係で出来るだけ最短距離をスピードを落とさずに進まなければいけないタイタニック号は、氷山を回避する事無くそのまま進み氷山に衝突してしまったのです。
タイタニック号は船体内部が隔壁で分けられており、通常の状態では氷山が衝突してもその部分だけ浸水するだけで被害は少なくて済むはずでした。
ここで問題となったのは石炭火災です、タイタニック号は窯の温度が直接隔壁部分に伝わる設計になっていました。
数週間前から続いていた石炭火災によって隔壁部分にもダメージが伝わり、浸水を防げないほど隔壁の強度が弱くなっていたのです。
こうして不沈艦と呼ばれたタイタニック号はわずか2時間30分で海底に沈んでいったのです。
今になって火災の事実が発見された理由は?
当時からタイタニック号で起きた石炭火災の事は知られていました。
しかしイギリス政府が設置した事故調査委員会ではこの火災の事に関してはほとんど言及されませんでした。
当時の調査委員長が海運業界と深い繋がりを持っていて、不利になるような証言はしなかったと考えられています。
こうしてタイタニック号沈没の真相は約100年間隠されてきたのです。
感想&まとめ
タイタニック号が沈んだのは氷山のせいかと思っていましたが、実は色々な状況が重なって起きた事故だったんですね。
石炭火災から始まって経営難のための無理な出航、そして救命艇が足りずに多くの被害者を出してしまう。
火災に関する事が事実であれば、まさに天災では無く人災だっという事ですね。
今でこそ利益よりも安全という風潮の社会になってきていますが当時は安全よりも利益が優先される時代だったのでしょう、怖い話です。
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