8月15日放送の「この差って何ですか?」では「日本人も気づいていない外国人がわからない日本の差」を紹介!
「やまさき」と「やまざき」、漢字は同じなのに名字の読み方が違うのはなぜ?
「ワッショイ」と「ソイヤ」、お祭りのかけ声が違うのはなぜ?
日本人だとあまり気付かない外国人の素朴な疑問について詳しく解説してくれました。
目次
名字の読み方の差
山崎(やまさき)と山崎(やまざき)の差って何?
同じ漢字なのに読み方が違うと言うのは確かに気になります。
その答えは…
地域による違い、東日本が「やまざき」、西日本が「やまさき」と読みます。
日本語のルール「連濁(れんだく)」とは?
そもそも「山崎」という名字は「崎」は山の突き出した先端という意味なので、「山(やま)」にある「崎(さき)」に住んでいた人達が名乗り始めたようです。
そもそも日本語には「連濁(れんだく)」というルールがあります。
例えば「草(くさ)」と「花(はな)」という単語をつなげる場合には2番目の単語の一番前の音を濁らせるものです。
「草花(くさばな)」、「青空(あおぞら)」、「本棚(ほんだな)」がこれにあたります。
どうして西日本では読み方が濁らないのか?
仮説ですが、西日本では濁る事を汚いイメージととらえていた可能性があります。
例えば同じ名字で言うと「高田(たかた、たかだ)」、「中田(なかた、なかだ)」、「川田(かわた、かわだ)」などが挙げられます。
詳しい事はまだわかっていないようですが澄んでいる方がキレイだという事で西日本では濁点をつけないのではないかという事です。
おみこしを担ぐときのかけ声の差
「ワッショイ、ワッショイ」と「ソイヤ、ソイヤ」の差って何?
確かに両方聞いた事がある気がしますが違いは全くわからないですね
その答えは…
時代による違いで、1973年以降が「ソイヤ、ソイヤ」、それ以前が「ワッショイ、ワッショイ」となります。
ワッショイの意味とは?
ワッショイの意味は「和の心を背負う」という意味からきています。
「和の心を背負う」→「和を背負う(しょう)」→「ワ、ショウ」→「ワッショイ」となったそうです。
ではなぜ「ワッショイ」が「ソイヤ」になったのでしょうか。
ワッショイが使われなくなったワケとは?
「ワッショイ」のかけ声だと小さい「ッ」の所で力を溜めてしまい、おみこしを高く上げてしまう傾向があります。
高度経済成長期になると大都市では電柱や看板・信号などのインフラが整備されはじめました。
そうなると高く担いだおみこしが看板などにぶつかってしまうという問題が起きたのです。
どうしてもかけ声から「ッ」を取り、おみこしを高く上げないようにする必要がありました。
「ソイヤ、ソイヤ」はどうして広まった?
そこで新しく考えられたのが「ソイヤ」というかけ声。
「ワッショイ、ワッショイ」→「ワショイ、ワショイ」→「ショイワ」→「ソイワ」→「ソイヤ」となりました。
また、当時大人気だった「一世風靡セピア」の歌でも「ソイヤ」のかけ声が使われたことがイメージアップに繋がり広まったそうです。
ちなみに高くおみこしを上げても大丈夫な地域や昔から「ワッショイ」を守っている祭りではまだ「ワッショイ」が使われているようです。
感想&まとめ
昔の職場に「やまさき」さんと言う方がいました。
出身地を聞いたら九州だったので地域によって呼び方が変わるんだろうなと思っていましたが、まさか東日本と西日本なんて広い地域の差だとは知りませんでした。
おみこしのかけ声も一緒です、「ワッショイ」も「ソイヤ」も雰囲気だけで使い分けてると思いきや、ちゃんと意味があったんですね。
<まとめ>
・名字に濁点を使わないのは「西日本」、濁るのが「東日本」
・ワッショイが使われなくなったのはおみこしを高く上げないため
8月15に放送の「この差って何ですか?」で放送された他の内容はコチラ
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