10月18日放送の「1番だけが知っている」ではビートだけしが唯一「勝てない」を思った芸人を告白!
53分のインタビューの中で出てきた芸人の名は今でも活躍しているビートたけしさんと同世代のあの芸人さんでした。それまでお笑いと言えばドリフの全員集合だった時代に俺たちひょうきん族で戦いを挑んだ同志が唯一ビートたけしさんが「勝てない」と思った芸人さんでした。
53分のロングインタビュー
インタビュアー「ではすいません、よろしくお願いします。あの…たけしさんあの…今日はたけしさんに少し…芸人さんのお話を頂きたいと思っておりましてたけしさんが1人「勝てないと思った芸人」を伺いたい。こういった話って以前されたことはありますか?」
ビートたけし「あんまり…言わないね、自分が一番だからね。売れていない時はこの人すごいってのはあったけど…売れてからは自分が一番だと思ってる。だけども…「こういう部分では勝てない」ってのは何人か出てきたね」
ナレーション「それはいったい誰なのか?」
ビートたけし「2人ぐらいいるんだけど全然種類が違う。生き方だとしたら所ジョージはすごい、でも芸としては俺の方が上だと思っているけどね。ただ…。」
ナレーション「ビートたけしが唯一「勝てない」と思った天才は一体誰なのか?今回我々はたけしと同時代に生きたスターの名前を次々にぶつけてみる事にした、まずは今も活躍している後輩芸人達。」
ビートたけし「今の漫才で上手いなと思うのはサンドウィッチマンと大阪の…千鳥か。博多華丸・大吉も好きだけどあの形をくずさないんで安心すると言うか…。技術もオイラより上だしネタもおもしろいけど…一生懸命やってるけど何故か上がんないのはなんだろうなぁ…」
ナレーション「実力は認めるが「負けた」という言葉は出てこない。それではダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、いわゆるお笑い第三世代は?」
ビートたけし「なんかそれなりだよね、悪くはないけど飛びぬけてもいないんだよね。でも腕はオイラより上なはずなんだけどね。考え方もいいネタやるんだけどなんだろうなぁ…。とんねるずの貴明が闘牛士になった時は笑ったけどあれはウルトラクイズと変わってないけどね、ああいうバカバカしいの結構好きで…。」
ナレーション「実力は認めているが「負けた」と言う言葉はここでも出てこない、ここまで名前が出た芸人の数は6人。休憩中たけしは一言も話さなかった下の世代にいないとすると上の世代人間なのか?たけしの落語の師匠である「立川談志」の名を挙げてみた。」
ビートたけし「最初にツービートを見つけてくれたのは談志さんだからね、「ツービートおもしろいなぁ」って…談志さんには感謝してるけど立川談志が古今亭志ん生さんみたいにかわいく見える時があったら全盛期だと思ったんだよね、そしたら生意気なままいっちゃった。本当に言うこと聞かない、天邪鬼だと思うよね。」
ナレーション「次にぶつけたのはたけしが下積みの時代に一世を風靡したコント55号。」
ビートたけし「すでにコント55号がお笑いの番組で出ててそれ見て大笑いしたんだけど、(萩本さんが)坂上さんをいじめてとび蹴りやったりなんかしていた、そん時はホント面白かったけど…。萩本さんがいい人になってきちゃった、ファミリー的なネタをやり出した時にアレって思ったけどね。個人的には…残念だな。」
ナレーション「ツービート最大のライバルとして立ちはだかっていたのはやすしきよし?」
ビートたけし「次元が違ってたね、漫才ブームの時も最後はやすきよに決まってたから。」
インタビュアー「勝てるか勝てないかで言ったら勝てない事もない?」
ビートたけし「笑うか笑わないかだけだったらやすきよが笑った時代もあったし、オイラの方が全然ウケた時代もあったしもあるけど。実際やってる我々から見て上手いと言うのはまた違った意味で、あっちの方が面白いっていうんでもないんだよね。」
ビートたけしが「勝てない」と思った芸人は?
ナレーション「ついにたけしの口から「勝てない」と思った芸人の名が告げられる。」
インタビュアー「たけしさんが魂震えた芸人さんとは一体どなたでしょうか?」
ビートたけし「言っていいの?」
インタビュアー「ぜひ教えていただけると。」
ビートたけし「明石家さんまがテレビの時代では1番すごかったというかショックだったね。アドリブのすごさと切り返しのすごさは、「うわっこんなのいるんだ」と思った。」
ナレーション「たけしが勝てないと思った唯一の芸人は俺たちひょうきん族時代の「明石家さんま」。」
ビートたけし「アドリブは抜群だったね、相手のミスも自分のミスも全部笑いに変える。ドリフみたいにネタをアドリブで変えないようにしてやることだと東京の人は思っていた。さんまちゃんが来ていざ本番始まったら全部アドリブなんだよね。いかりやさんたちがすごく計算してコント作って段取りして生でやってるから、それに対抗してこっちは楽屋のうわさから何から全部入れて、正反対のこと「こいつら本当に打ち合わせしたのかな?」っていうくらいいい加減で。」
ナレーション「ひょうきん族を支えたのは想定外の笑いを具現化した明石家さんまのアドリブ力だった。」
ビートたけし「ひょうきん族のお笑いの設定は明石家さんまにはかなわない。他の設定ならまだしも、あの設定は明石家さんまには勝てないし、勝とうと思うと番組が終わってしまうし…「じゃあ俺がツッコミの方に回んなきゃ」って…。」
ナレーション「唯一負けを認めた明石家さんま、その時のコントを今でも鮮明に覚えていると言う。」
ビートたけし「面白いというレベルじゃないんだよ、まったくくだらないんだよね。だからセンスがちょっと超えてる、初めて俺ツッコミに回ろうと思った。」
(35年前のコントを見る、そこには耳を餃子と言ったり拳を口に突っ込んで肉団子と言う明石家さんまの姿が…)
ビートたけし「くだらない、小学生以下だもん。」
インタビュアー「餃子とか肉団子はアドリブ?」
ビートたけし「ハイ、何を頼むか食うかなんか言っといて餃子とか入れたんだけどそのあとアドリブなんだよね、くだらないよなぁ。」
ナレーション「その後ひょうきん族はドリフを抜いた、しかし…。」
ビートたけし「ダメになる結果にもなる毒と同じだから、健康な薬じゃないんで「さんま」っていう毒を飲み続けたおかげでひょうきん族は意外に早く終わった。アドリブと適当さでお客を引っ張ったけどやってるオイラが飽きちゃった。その毒で「全員集合」もやっつけたけど自分達も終わった。」
明石家さんまに伝えたい事
ビートたけし「明石家さんま相変わらずちらっとチャンネルの端で見る事があるけど、相変わらず元気でさんまちゃんはいつまで経ってもあのまんまだと思うし、治らないと思うよ、毒だから。あの毒は人間社会に必要なバクテリアなんで死なないようにだね。もうかかわりたくない。」
感想&まとめ
一時代を作った「俺たちひょうきん族」。タケちゃんマンと明石家さんま扮する数々のキャラクターとのくだらない戦いに当時は腹を抱えて笑っていた思い出があります。タモリ・ビートたけし・明石家さんまと言えば言わずと知れたお笑い界のビッグ3(ゴルフじゃないですよ、決して(笑))、その中のたけしさんが唯一勝てないと思ったのが明石家さんまさんと言うのはなにか深い感じがしますよね。今では世界のキタノとして映画活躍として活躍しているビートたけしさんですがやっぱりお笑いを語る姿は職人のようで非常にカッコよかったですね♪