11月25日放送の坂上&指原のつぶれない店では「クイズ!つぶれないお店のスゴイ社長」に串カツ田中の貫啓二社長が登場!たった10年で210店舗を出店、年商55億円を稼ぎ出す急成長居酒屋チェーン「串カツ田中」の秘密を解説してくれました。
目次
串カツ田中が年商55億円に成長した秘密
1.お客のターゲットを子どもに
居酒屋のメインターゲットと言えばお酒をよく飲むサラリーマンというのが常識、しかし串カツ田中がメインターゲットにしたのはサラリーマンと正反対の子どもでした。
そのためお店には子どもが楽しむための工夫がいっぱい、小学生以下の子どもであれば無料で食べられるたこ焼き作りやアイス作り、そして店員とじゃんけんをして勝つとドリンクが1本無料になるドリンクじゃんけんなど、子ども達がまた来たくなるような楽しみがいっぱい用意されています。
とは言え最初からメインターゲットが子どもというわけでは無く、1号店を出店したのが世田谷の住宅街の近くだった事から意外とファミリー層の客が多かったことから、自然と子どもを大切にするようになったそうです。今は無料のたこ焼きやアイスで損をしているが、10年後にはお店で楽しんでいた子どもがお店のメインターゲットになる事を見込んでの先行投資の意味も含んでいるそうです。
2.居酒屋なのにタバコを禁止
これはニュースでも話題になった出来事、2018年6月1日から串カツ田中全店が全面禁煙となりました。ちなみに東京都内の居酒屋の分煙率は…
・喫煙可能…75.7%
・分煙…16.1%
・全面禁煙…8%
圧倒的に全面禁煙のお店は少ないですが、串カツ田中ではより多くのファミリー層を取り込むために大英断を行いました。そして結果的にはサラリーマンの客数は6.7%減少しましたが、その代わりにファミリー層の客が11.2%増となり、最終的には全体として12%の客数増につながったそうです。
3.居酒屋なのに外観をガラス張りに
串カツ田中の店舗は全て安心して入れるように外観がガラス張りになっています、安心して入ってもらえるようにというのがその理由です。しかし専門家はこのガラス張りに同調効果があると分析、お店に行列が並んでいると行きたくなるのと同様に、店内に人が溢れていることを見せつける事でお店に行ってみたいと思わせる効果があるそうです。
4.出店場所も常識破り
居酒屋のメインターゲットはサラリーマンなので駅前の繁華街に出店するのが常識、しかし串カツ田中はファミリー層がメインターゲットなので駅の近くよりも住宅街の近くにお店を出す事で大ヒットしています。実際にお店の出店場所を見てみると住宅街が7割、駅前の繁華街が3割と、圧倒的に住宅街に出店するケースが多いそうです。
しかしそんな串カツ田中にもある決まった出店場所を選定するルールが存在します。
・バス通りに面している物件
・駐輪場からよく見える物件
共に生活の中で良く目に入る場所に出店する事が大事、串カツ田中の看板を見て「こんなところに出来たんだ」と認知してもらえることが何よりも重要だそうです。
感想&まとめ
串カツ田中と言えばリーズナブルな価格も魅力のお店ですが、中央区日本橋、小伝馬駅から徒歩5分のところに串カツ田中研修センター店があり、店員が串カツ田中の新入社員だらけの代わりにドリンクをオール200円で提供しているそうです。
常識破りの居酒屋チェーンという串カツ田中ですが、狙っている所は他の競争相手がまだいないいわゆるブルーオーシャン、常識破りというよりも市場を徹底的に分析した上の賢い戦略なのかもしれませんね♪