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人間ってナンだ?超AI入門

人間ってナンだ?でAI(人工知能)が会話する仕組みを解説!イライザとは?

投稿日:2017年10月7日 更新日:

10月6日放送の「人間ってナンだ?超AI入門」、第一回目の放送は「会話する」を紹介!

最近ではあらゆる分野に取り入れられているAI(人工知能)をわかりやすく解説する番組が始まりました。全12回放送の第一回目は「会話する」をテーマに人工知能と人間の関係を紹介してくれました。AIが自然に会話することが出来るのは「ディープラーニング」というシステムのおかげです、まるで人間の赤ちゃんを育てるようにコンピューターにあらゆる知識をインプットしていかなければ自然な会話はできません。

 

ディープラーニングとは?

ディープラーニングは最近の人工知能研究で注目されているキーワード、日本語で言うと「深層学習」という事になります。人間の脳はインプットされた情報に対して「判断」を行い、自分がすべき行動を導き出します。その判断は人間の今まで培ってきた知識や感情によって左右されますが、コンピューターにも同じような知識や感情を学習させることによって人間と同じようなやりとりをさせようという事をディープラーニングと呼んでいます。

 

感情を持つ人工知能

例えば「ありがとう」と言う言葉にも心から感謝しているありがとうと形式的に言うありがとうがあります。同じありがとうという言葉でもどんな意味を持つありがとうなんだろう?という事を判断して、できるだけ自然な会話が出来るように学習をしています。心理学者である「ロバート・プルチック」の唱えた説によると「感情」は8つの要素によって構成されてます、「喜び」・「悲しみ」・「信頼」・「心配」・「嫌悪」・「驚き」・「怒り」・「期待」の8つです。この8つの要素を数値化してコンピューターに取り込む事が出来ればより人間に近い会話が出来る人工知能(AI)を生み出すことが出来ます。

 

半世紀も前からあったコンピュータとの会話

会話の中にあるキーワードを判断してそれに合う回答を返すというシステムは半世紀も前に生まれていました、そのシステムは「イライザ」と呼ばれ最近では○○都市伝説という番組でも紹介されていました。例えばオウム返しも立派な会話となります、「最近○○なんだよね」と言うと「どうして○○なんですか?」と返すのも自然な会話です。このようにシナリオに対するパターンを多く持つことによってできるだけ自然な会話に近づけようとしたのが今ままでの人工知能による会話でした。

 

人工知能は言葉の意味を理解していない

コンピューターは言葉の意味まで理解する事はありません、「単語」としての認識しか行っていないのです。ある単語が出てきたら以前インプットされたパターンに基づいて一定の言葉を返すだけでも会話は成立してしまいます。人間は経験や実体験に基づいて言葉を判断していきますが、コンピューターには経験や実体験もありません。ですから人工知能は経験していない事でも入力されたパターンに基づいて答えを出しているという事になります。人間同士の会話には理解や反発という要素がありますが、そのようなものは人工知能には無いという事です。

 

敵対的ネットワーク

AI学習の中でも一番の発明を呼ばれているのが「敵対的ネットワーク」。簡単に説明すると1台のコンピュータがある質問に対して答えを出し、それをもう一台のコンピューターが判定を下す。このやり取りをどこまでも続けていくのが敵対的ネットワークを呼ばれているものです。仮に作る側をA、判断する側をBとするとAが作り出したものに対してBが判定を行う、そしてBが下した判定をクリアするためにまたAが新しいものを作り出す、そしてまたBが判断をしてAが作り直す…という事の繰り返しです。このようなやり取りを行う事によって作り出し、判断する事に長けた人工知能を作る事が出来ます。

 

コンピューターを超える人間の脳

例えば人間であれば「1532」という数字を言われた時にとりあえずしばらくの間は覚えておくことができます。しかしコンピュータは「1532」という数字をインプットされるといつまでも忘れずに「1532」という言葉を正確に出すことが出来ます。一見素晴らしい事のように見えますが、人間のように短絡的な記憶と長期的な記憶を組み合わせるような作業はコンピューターには出来ない仕組みです。また人間であれば「1532」という数字をどうしても覚えたいのであれば紙に書いておくと言う判断も行えます、人間の脳や行動はやはり理論では解明しつくせないという事です。

 

恋するロボット

ロボットには男女という区別がありません。もちろん男型のロボットに女型のロボットに好意を持つように、逆に女型のロボットには男型のロボットに好意を持つようにプログラムする事は可能です。しかしそれはプログラム上でのことであり人間の本質的な感情とは異なります。人間が異性を好むのは本能的に子孫を残すためのプログラムがある事であり、嫌な臭いがする食べ物を食べないのは身体に危険が及ぶかもしれないという本質的な判断によるものです。コンピューターに人間の本質的な事をプログラムできる方法は今の段階では難しい技術です。

 

感想&まとめ

人工知能(AI)の会話する仕組みは今でもやはりパターン化されたプログラムを使うしか方法は無さそうです。AにはBを返すという事であれば簡単にプログラムが可能ですから最近流行りのチャットボットもそのような仕組みで出来ています。人間には自ら物事を生み出したり、自分の経験に基づいて判断する能力が備わっています、人工知能はまだその域には達しきれていないようです。しかしながらこの先新しい考え方によるプログラミングの方法が生まれる可能性は大です、考えられる事が人間としての優位性ですがその優位性をコンピューターに委ねられるようになったら人間はどのような選択を行うのでしょうか?人間と人工知能の関係にはまだまだ目が離せません。

 

「人間ってナンだ?超AI入門」第二回目の放送はコチラ

→人間ってナンだ?で人工知能の「感じる」を解説!コピーロボットも可能?

 

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