8月7日、若狭勝議員が「日本ファーストの会」設立の記者会見を開きました。
会見の内容によると「輝照塾(きしょうじゅく)」という政治塾を開いて、プロの政治家だけではなく幅広い人材を国政に参加させたいとの事でした。
都議会選挙での「都民ファーストの会」圧勝劇からまだ1ヶ月ほどしか経っていないこのタイミングで国政への参加を示した「日本ファーストの会」。
完全に勇み足としか思えない若狭議員の行動を小池都知事がなぜ止めなかったのでしょうか?
急ぎすぎの感がある「ファーストの会」
先ほど述べたようにまだ「都民ファーストの会」圧勝からわずか1ヶ月。
具体的に何の成果も挙げておらず、しかも小池都知事は代表を降りたばかりです。
そんな状態で「日本ファーストの会」と言われても、何ができるのか?勢いで作った政党じゃないか?と思われても不思議ではありません。
正直、「都民ファーストの会」は政党が勝ったのではなく「小池都知事」が勝たせたと言っても過言では無い政党です。
まだまだ都民には全く知られていない都議員がこれから何をしてくれるかを都民はまだ監視している状態です。
国政どころか都政すら何も変わっていないのが今の現状ではないでしょうか。
「日本ファーストの会」設立 小池氏は役職に就かず https://t.co/2lGiQbCwp2
— テレ朝news (@tv_asahi_news) 2017年8月7日
小池都知事が「ファーストの会」を許可
今回「日本ファーストの会」設立に当たって若狭議員が小池都知事に「ファーストの会」の名称を使いたいと許可をとりに行ったところ、小池都知事は名前を使う事に許可を出したそうです。
また、9月16日に予定されている輝照塾にも第1回目の講師として参加する意向を示しています。
以前から小池都知事は国政への参加に対しては言葉を濁して明言する事を避けてきました。
そんな小池都知事が「日本ファーストの会」設立を許可した理由は何なのでしょうか?
「小池劇場」第三幕「国政への参加」開幕?
第一幕は都知事当選、第二幕は「都民ファーストの会」勝利。そうなると第三幕えを推測すると「国政への参加」という事になります。
今回の若狭議員による「日本ファーストの会」はすでにあらゆる方面から批判や疑問の声が上がっています。
「日本ファーストの会」という名前もトランプ大統領が言う「アメリカファースト」を真似してつけたものじゃないのか?
「国民ファーストの会」では無く、なぜ「日本ファーストの会」なのか?
小池都知事の人気に乗っただけの若狭議員に何ができるのか?など様々です。
国政政党に本当になれるかというと設立した今の段階で、すでに無理のような気がします。
小池都知事の考える国政参加へのシナリオとは?
そうなると、なぜ?小池都知事は若狭議員に「日本ファーストの会」の設立を許可したのでしょうか?
私が考えるシナリオは次の2つです。
・「日本ファーストの会」が失敗した段階で「国民ファーストの会」を設立して国政に参加する
・「日本ファーストの会」が失敗する直前で小池都知事が助けに入り、組織を立て直して国政に参加する
失敗する直前で助けに入り「国民ファーストの会」に改名するのもアリかも知れませんね。
どちらにしろ、若狭議員は完全な「当て馬」としての存在でしか無いと私は考えます。
私は若狭議員を良く知っているワケではないですが、メディアに出ている姿を見る限りではカリスマ性・メッセージ性ともに強く感じるものはありません。
そんな若狭議員が失敗した後に動く事で「やっぱり小池さんはスゴいなぁ」と思わせる戦略かも知れません。
この先どう動くかは小池さん自身にしかわかりませんが、話題性だけではなくしっかりとした政策で都民や国民を満足させてくれることを願います。
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